「MY STANDARD」 Vol.2佐々木陽子さん
毎回一人のスタッフに、長年愛用する“スタンダードなアイテム”を紹介していただく、新コンテンツ「MY STANDARD」。今回は、ワンズテラスのライフスタイルリーダー、佐々木陽子さんです。
ロレックスのエクスプローラーI(Ref.1016)

清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したお気に入りの時計
1960年代後半のエクスプローラーIで、購入したのは30歳の時。28歳の時に、アンティーク時計の仕事をしている友人がつけているのを見て一目惚れし、すぐに 『探してほしい!』 とお願いしました。コンディションの良い個体が見つかるまで、結局2年近くかかりました。お友達価格ということで、当時の相場よりはかなり安かったんですが、それでも私にとっては人生初、清水の舞台から飛び降りる覚悟でした(笑)。
アンティークには元々興味がなく、ロレックスについてもあまり詳しくないので、このモデルがメンズのモデルであることすら、特に気にしていませんでした。この時計を購入してから何本か別の時計も購入しましたが、結局使用しているのはこのエクスプローラーIばかり。このモデル以上の腕時計には、まだ出合っていません。
鍛金工房 WESTSIDE33の両手鍋

京都からハンドキャリーで持ち帰ってきた思い出の鍋
このWESTSIDE33は京都のブランドで、名前の由来は“三十三間堂の西側”に工房があるから。10年くらい前に両親、兄家族と一緒に行った京都への家族旅行でこの両手鍋を購入しました。元々この鍋の存在は知っていて「次に京都へ行ったら絶対に買って帰る!」と心に決めていたんです。半ば強引に三十三間堂周りの予定を立て、立てた本人は勝手に単独行動をして鍋を買いに(笑)。一人だけ大きなスーツケースで行ったので、行く前から家族には不思議がられていました(笑)。
この鍋は、金属を打ち出して成形する鍛金という技法によって一点一点手作業で作られているんです。熱伝導の良さもポイントですが、やっぱり購入の決め手はこのたたずまいですね。鍋や食器って、機能だけでなく料理がおいしそうに見えるか、完成までの過程を楽しめるかって重要ですよね。この鍋、本当にカタカタ、コトコトといい音を立てて煮炊きするんです。
シャトーラギヨールのワインオープナーとフランスの手吹きグラス

我が家の晩酌には欠かせない必需品
この二つは、毎晩行われる晩酌の必需品です(笑)。ラギヨールのワインオープナーはずっと欲しかったのですが、2年前にスタッフのみんなから結婚祝いとしていただいたものです。ラギヨールのワインオープナーは、プロのソムリエが一生使い続けるような伝統的な逸品なので、手なじみのよいカーブや滑らかさ、重さのバランスが良く、自分もソムリエの仲間入りができたような気がしてとても嬉しかった(笑)。グラスは20年くらい前に購入しました。前職時代、ベテランバイヤーが展示会用にフランスでオーダーしたのですが、量産できない品のため、残念ながら店頭に並ぶことはなく…。ということで、サンプルセールで運よく入手しました(笑)。ブランドなど詳しいことはわからないのですが、この絶妙なガラスの色味と独特なフォルムをとても気に入っています。白ワインとグラスの色と重なりなんとも美しく、ついつい進んでしまいます(笑)。

プロフィール)
ささきようこ/1968年、東京都生まれ。短大卒業後、インテリアの業界に就きたく、インテリアコーディネーター専門学校に入学。卒業後は設計事務所ではなく家具と雑貨を扱う商社に就職し、販売や買い付け、商品企画を担当。その後、サザビーに転職し、アフタヌーンティーのバイヤーに。ワールドには2008年に入社し、<ファインリファイン>のバイヤーを経て、現在はワンズテラスにて商品チームのマネージャーとして活躍。旦那様と楽しむ晩酌は「よっぽど体調が悪い日以外は、毎晩です(笑)」






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