新しい働き方とファッション

好き

新型コロナウイルスの影響で、新しい働き方が広がった2020年。リモートワークという今まで経験してこなかったワークスタイルが日常的なものとなり、おのずとファッションにも大きな変化が生まれました。では、どのような商品が売れ、今後はどのような仕事服がスタンダードになるのか。今回は今年変化を遂げたファッションについておうかがいしました。

UNTITLED

リラックス感のあるウエアや“映える”カラーが好調です

「他のブランドも同じかもしれませんが、ダンボールや裏毛などリラックス感のある素材を使用したアイテムの動向が上がりました。あと好調なのはパーカーなどのカジュアルなアイテムです。またオンラインミーティングの影響もあってか、トピックカラーのトップスも売れています。今後は、引き続きダンボールや裏毛などのアイテムとレースやプリーツスカートといったきれいめキーワードのスカートやサテン素材のゴム仕様のリラックスパンツなど、きれいめカジュアルスタイルを強化していきます。色目的には“映える”トピックカラーや、優しい印象のペールトーンが増えていく予定です」


UNTITLED
BRMD兼開発MD
小柳文哉さん

INDIVI

きちんと見えするリラックスアイテムが好調です

「”働く女性を応援するブランド”というブランドコンセプトの通り、オフィスシーンで活躍するアイテムを展開していますが、コロナを機にテレワークを軸としたきちんと見えリラックスアイテムへ変化したように感じます。例えば、オンライン会議でのきちんと見えトップスや程よいリラックス感のあるトップスやボトムスなど。リラックス感のあるアイテムとしてはパーカーが人気です。今後は、これまでの完全通勤によるワークスタイルとテレワークの両方に適した新しいワークスタイルを軸に、お客様のニーズにお応えする商品作りをしていければと思っています」

INDIVI
WEB担当
井出全美さん

TAKEO KIKUCHI

カジュアル傾向のある今、求められるのは“機能性”と“着回しやすさ”

「以前に比べ、カジュアル化の傾向があり、アイテムでいえばセットアップやニット、そしてカットソーやパーカーの人気が高まりました。そこには機能性を備えていたり、着回しやすいなど、何らかの特徴を必ず備えていることがポイントです。元々タケオキクチは、ドレスはもちろんカジュアルも“上品に見える”モノが多く、面構えがよくリモートワークにも対応可能であること、そして伸縮性や洗濯可能など便利で気の利いた機能が、商品の大半に備わっているというのが好調の要因ではないでしょうか。今後も基本コンセプトである“時代に則した色気のある装い”を提案しつつ、時代時代によって必要とされるもの…例えばマスクやリモートワークの際に必要となるステーショナリーなど意外性含め、バラエティに富んだ商品展開をお客様に提案できればと思っています」

TAKEO KIKUCHI
プレス
早川雄介さん

DRESSTERIOR

吊り裏毛など高品質なアイテムの動向が高くなっています

「DRESSTERIORはメンズ・レディースともに、ベーシックなウエアが多いこともあり、売れている商品の傾向に大きな変化はありません。ただ、定番でもある吊り裏毛シリーズのスウェットが前年以上に売れていることを考慮すると、やはりお客様のニーズがよりベーシックなウエアになっているのではないかと考えられます。今後は、好評のスウェットを継続展開しつつ、レディースではカシミヤ混のニットなど肌触りの良いアイテム、メンズでは異素材を組み合わせたアイテムや機能性を備えた本格ダウンジャケットなどに力をいれていきます。デザイン性だけでなく、肌触りや機能など、よりクオリティの高いアイテムが求められていくのかもしれません」

ドレステリア
小田急町田店 
店長小山凌さん

OPAQUE.CLIP

需要の変化は“キレイめ”から“上質なベーシック”ウエアに

「以前はTシャツなどのカジュアルなアイテムよりもキレイめなアイテムが好調でしたが、最近は光沢感があったり、上質なコットンを使用したTシャツの動向が高まりました。またブラウス見えしたり、会社にも着ていけるようなプルオーバージャージの需要も多く、バリエーションを拡大して展開しています。“洗える”かどうかという点を気にされているお客様も多いです。ボトムスに関してはテレワークによって座る時間が多くなったのかシワになりにくいものが好調です。ツイル系よりもワッシャー加工されたスカート、さらにパンツではジョガーパンツが人気を集めています。また最近は“プチプラ”という響きよりも“高見え”に反応しているお客様が多いように感じます」

株式会社スタイルフォース
EC/CRM
石原由美子さん

SHOO・LA・RUE

今後はイージーケアや抗菌といった機能面が必須になると思います

「コロナを機に、自宅にいる時間が増えたことで、着やすいウエアのニーズが高まりました。また3密を回避してか、外で楽しめるアウトドア人気が高まり、過ごしやすく動きやすいカジュアルウエアが人気を集めいています。DRESKIPも同様で、どこでも楽に着られる裏毛やジャージ素材のアイテムが例年以上に大変好調です。今後は、動きやすいウエアであることはもちろんのこと、アンチピリングや洗濯機で洗えるなどのイージーケア、さらには抗菌、抗ウイルスなどこの時代ならではの機能性は必須だと思います」

SHOO・LA・RUE バイヤー
石川彩さん

神戸ドレスキップチーム

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