Idiom グループのものづくりを支え、外販の拡大へ

好き

今回のOUR TEAMは、事業部の皆さんとは日々共に仕事を進め、馴染みのあるIdiom(イディオム)。ワールドグループ内のブランドに加えて、強化する外販事業では、これまで培った提案力で、ODMからユニフォーム事業へと拡大をしています。昨年から取り組む医療用ガウンでは、先日経済産業大臣から“医療物資の増産への取組み”に対して感謝状が贈られました。感謝状の画像は最後に掲載しています。4名のインタビューと共にぜひご覧ください。

雑貨ならではの遊びとワクワク感を伝える、商品開発を支えたい

Goods課 生産管理 石川 真理子さん

今はコロナで行けませんが、旅が好き。世界で出合う雑貨を提案できれば。

大学では経営学を学んでいたのですが、どうしてもファッションが好きで、卒業をして専門学校に入りました。社会人コースだったので、1年みっちりとカリキュラムが組まれ、就職活動をする時間が無いほど。その後、雑貨ブランド専門のメーカーに就職し、生産管理の基礎を学びました。他の職種も考えましたが、自分の強みを活かせるものというと、数字も好きでしたし、生産管理が良いかなと。でもまだまだ知識は無かったので、仕事をしながら彫金を学んだり、自分で海外に行って様々な市場を見たりして専門性を高めてきました。学んでいくと自然と工場さんとのやりとりにも活かされ、深く会話ができることを体感しながら成長した感じです。

Idiomに入社したのは昨年4月。ちょうどコロナ禍だったので、戸惑いもありましたし、会社の規模も違うので学ぶのに精一杯でしたが、今はグループ内のブランドを主に、今後は外販も増えると思います。いわゆるメーカーの役割ですが、やはりグループ内というのは強いですよね。他のメーカーさんの情報をつかめるだけでなく、晴海から北青山に集約したことで、何といっても距離感が縮まりました。DHLでサンプルが届いたら、すぐに見せに行けますし、コミュニケーションが出来ることは、離れていると気づきませんが、やはり強みです。


ワールドグループに入って、やはり店舗数の多さ、発注量の多さを痛感しました。納期の組み方も異なります。生産管理も、工場の審査も厳しく取り組んでいます。また、量があるので素材開発からできることも強みですよね。一方で感じるのは、雑貨はアパレルと比べると許容範囲も広く、遊べる商品でもあります。前に売れたものやコストを重視しがちですが、やっぱり楽しくなるような商品が提案できると嬉しいですし、私の立場としては、そういった開発ができる様に支えていくことだと思っています。

トレンドも入れ、価格以上の価値を (「オペ―ク ドット クリップ」SS商品から)

複数のキッズブランドでの経験を活かし、外販事業にも

パタンナー 香曽我部 圭子さん

小さなもの、大人サイズを小さくしたようなものが好き。そこからキッズの専門職に。

短大卒業後、パタンナーを希望していたので、専門学校で再び学びました。小さな頃から母が服作りをしているのを見て、編み物や生地が服になる過程に興味を持ち、立体になるのって面白いな、どうやってつくるのだろうと考えていたのがきっかけかもしれません。キッズのパタンナーになったのは、就職活動をしている時に先生から「あなたは、子供服が合うと思う」と言われたのがきっかけ。その時はピンとしていませんでしたが、小さいものも好きでしたし合っていたのかなと思います。

その後、子供服専門のメーカーに就職をしました。ワールドに転職してからは、当時開発したキッズ・ベビー服専門のブランドの後、キッズPJT、「シューラルー」や「サンカンシオン」を経て、Idiomに異動しました。転職をする時に、他の世界も見てみたいなと考えたのですが、結局キッズのパタンナー一筋になりましたね。ワールドでは、ブランド開発が盛んな時期に入ったので、テイストや事業内のコミュニケーションの取り方まで多くを学ぶことができました。


今は外販事業の割合も増えています。しまむら様の子供服は、価格は安くても、もちろんパターンにかける思いや手間は同じですね。グループ内のブランドと異なり、先様の要望に対してコストも考えながら提案をするのは難しさもありますが、今後更に広がると思います。

キッズは乳児期、幼児期にかけての年齢毎の体型の変化に沿うことが何より大切。大人服とは異なる知識が必要ですが、トレンドは大人の影響を受けたりします。今はシルエットも大きめ、だぼっとしたデザインが増えていますし、女の子のスカートはひざ上からひざ下の長めになっています。もちろん安全性も考慮しますが、こうしたトレンドをどう入れていくかも大切なので市場も見に行きます。
この仕事をしている喜びは、やはり街で着ているお客様を見かけた時ですね。嬉しくて、声を掛けたい気持ちになります。

手掛けたキッズブランドの商品。
デスクに向かう香曽我部さん。

ワールドグループは“人”が面白いから、提案も広がる

Goods課 Fashion goodsチーム 製造コントロール 鳴美 裕之さん

バッグに関わって、これまで一筋。今後はグループの強みも活かして、アイテムも広げたい。

学生の時は全く別の事を学んでいて、就職活動をする時に、いざ自分の部屋を見まわしてみたら、バッグがたくさんあるなぁと。自分の好きなものを仕事にするのが良いだろうと、大阪のバッグメーカー就職をしました。そこで丸9年、バッグの営業や問屋さん回りをしたり、量販店向けの営業やアパレルのOEMをやりました。取引先にはワールドやその他の大手アパレルメーカーもありました。

ワールドグループには2017年にWP2に入社して丸4年になります。現在は内販では、「シューラルー」や「スープ」「オぺーク ドット クリップ」、メンズでは「ティーケー タケオキクチ」や一部「ピンク ラテ」も担当しています。転職をして感じたのはやっぱり商品が動く量が圧倒的に多く、型数も多いこと。外販は現在はしまむらさんがメインです。しまむらグループの中でも、カジュアルなアベイルに向けてリサーチを経て先方への提案から行います。しまむらさんの商談はやはり独特で、商談待ちの時に他のメーカーさんの様子も横で見ることができる。あ、あのアイテム決まっているのかな、とか、なので競争にもなると思います。

売れるアイテムはどんどん変化しますから、昨年からこの状況でトラベルバッグは厳しいですが、PCケースとか、マスクケースでも抗菌タイプが出てきている。機能はやはりお客様が決定する際に心を動かしますよね。最終的にこの仕事をやっていて嬉しいのは、やっぱりメーカーさんに「これ売れたよ」と言ってもらった時ですね。

ワールドグループに入って感じたのは、Idiomだけでなく、事業部のメンバーとコミュニケーションができて、本当にいろいろな人が居てやっぱり面白いし、刺激になっています。人が面白い会社だなと。将来の夢ですか?せっかくワールドグループに来たので、バッグ以外のアイテムもやってみたいなと思います。例えばライフスタイルグッズとか。大学の時探検部だったんですよ、キャンプとか、釣った魚をさばいたり。なので、アウトドア系の商品も手掛けてみたいです。

新しい素材と付加価値も提案。(右)北青山ビル15階での展示会風景。

我々の強みであるつくり場を大切に。新たな素材にもチャレンジ。

Goods課 Fashion goodsチーム カテゴリーリーダー 竹内 俊勝さん

バッグのデザインは立体的で楽しい。提案力を高め、外販も一層広げたい。

レディース中心のバッグメーカーに勤務したあと2016年にWP2に入社しました。学生の時は工業デザインの勉強をしていたのですが、バッグのデザインに興味を持ち、企画職でデザイナーとして入社しました。GMSから百貨店ブランドまで広く手掛けていたのですが、途中で作ったものを売ることにも興味を持ち、元々数字が好きだったということもあり、営業も行いました。

ワールドグループに入社したのは、WP2に雑貨部があった時で、これから外販を強化するという時期でした。内販、外販ともに手掛け「ティーケー タケオキクチ」では、絵型の提案も行います。
これまでの印象的な仕事としては幾つかありますが、日テレ7(セブン)用に企画した、元宝塚歌劇団の方との共同開発。2WAYトートバッグとポシェットのセットは本当によく売れて、次回も予定しています。


既にしまむらさんとの外販の規模も大きいですが、外販自体、今後も広げていきたいです。それには新しい提案もできるように幅を広げたいですね。分かり易い例でいうと以前の主流であったA4が入るバッグは、どんどん変わっています。持つのもお手入れも楽で、カジュアルなやわらかなもの、更に日本ならではの生活様式やモチベーションに合わせた提案が必要です。それからGMSなどのカジュアルな業態でも、サステナブルやリサイクルにお客様は敏感なんです。そいった意味で、今WP2バンコクが手掛けている「CYCLO(サイクロ)」という素材は、再生コットンで今後に期待しています。
あとは先輩方を見て学ぶことですね。社長の田所さんがやっぱりすごいなと思うのは、飛込みで営業に行き、獲得し、売上を拡大しているところ。自分もまだまだだと思いますよね。こう見えても結構繊細で、納期が間に合うかなとか夜もいろいろ考えたりするんですよ。でもやはり好きな仕事ですから楽しさの方がありますね。自分の父もアパレルメーカーでプランニングの仕事をしたりしていて、それを引き継いでいるのかなという気もします。結局ずっとバッグに携わっていますから。

リサイクル素材 「CYCLO」イメージ。どのゾーンでもサステナブルなニーズは高まる。

(株)Idiom 社長 田所 裕一さんより

医療用ガウンでの貢献に対して、経済産業大臣から贈られた
感謝状を持つ田所さん(右)。WP2大峯さんと共に。

Idiomは営業の下に大きく2つ、グッズ課とアパレル課があり、その下にそれぞれシューズ、ファッショングッズ、アパレルはミドルロワー、ミドルアッパーという組織で編成されています。ワールドグループでは、これまで幾つかの部署でODMやユニフォームを手掛けてきましたが、実績も検証もでき、今後はIdiomに集約するということで、メンバーも増えています。今回の4人もそうですが、皆プロで、何より素直なんですよ。

OEMやODMメーカーはたくさんあり、歴史ある大手もあります。でもワールドグループのIdiomならではの強みは断然ありまよね。それはワールドの他のプラットフォームも同じですが、アパレルメーカーで、自分たちでブランド開発をして運営をしてきたという経験です。ですからワールドと協業したいという価値を感じて頂きたいですし、実際にその様な依頼も多く、コラボ開発に繋がっています。開発、店頭、販売までを一気通貫で見渡しながら、内販は事業部と共により価値を高め、外販はグループのネットワークを活用して更に強化していきたいですね。

(左)WP2 宛に医療関係者から届いた多数の手紙には、医療用ガウンの不足への対応や
着心地の良さまで励みになるメッセージが。(中)神戸本社の地元港島中学のこどもから贈られた手紙。

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