WELCOME TO THE WORLD
誰しも“社会人1 年目”は忘れがたく、尊い1 年。そこで今回は、㈱ワールドの鈴木信輝社長、㈱ワールドストアパートナーズの谷村耕一社長のおふたりに、ご自身の新人時代について、そして新入社員のみなさんへメッセージをいただきました。
大事なのは積極的なマインドセット

株式会社 ワールド 代表取締役 社長執行役員 鈴木信輝
――社会人1年目の思い出を教えてください。
最初に就職したのはコンサルティング会社だったのですが、当時を振り返ると…まずは遅刻が多かった(笑)。学生の頃から夜型だったので、朝が弱く、そのことで先輩から怒られることは多かったですね(笑)。ただ、仕事のスピードは速いほうだったので、18時には会社を出てました。残業をした記憶はほとんどありません。
――社会人1年目は、どのような業務をされていましたか?
1 年目は、ひたすら議事録を書いていましたね。ただ、議事録を書くことって、単なる作業ではないんです。会議中は集中してすべての会話を聞き漏らさないようメモしていました。その上で、全体を把握し、自分の頭の中で順序だてして、必要な言葉を補いながら“伝わる議事録”としてまとめる。ある意味、トレーニングです。最終的にはアジェンダセットから、インタビュー、メモ、それをまとめるという全工程を一人で任されるようになりました。
――業務を遂行する上で、何かこだわりはありましたか
どんな業務であっても“やらされている”と思ったことは一度もありません。任された業務は、自分の中でどう形にできるのかを常に考えていましたし、必ず付加価値をつけるようにしていました。自分から仕事を取りに行くという気持ちを常に持っていました。
――社会人1年目のみなさんに、どんな日々をおくってほしいですか?
社会人というのは、あなたが会社にどう貢献できるかを求められます。言われたことをやるのは、社会人としては当然のこと。大切なのは、期待をどう超えていくのかだと思います。受け身ではなく、仕事は自分で取りにいき、さらにそれをどうおもしろくするかは自分次第。何をやればいいのか?ではなく、自分には何ができるのか?という積極的な姿勢で臨めば、仕事はどんどんおもしろくなっていきますし、任されることも増えていきます。ですから、消極的にならず、失敗を恐れず、想像力を働かせながら行動をしてください。
――社会人1年目のみなさんに、これだけは身に着けてほしいというスキルはありますか?
コレというスキルはありません。まずは何より1 年目は仕事の基本形、つまりは基礎体力をつけることが大前提です。基礎がないのに“あれをやりたい、これをやりたい”って言っても説得力がありません。基礎ができた上で、チャンスを引き寄せることができるのです。
――では最後に新入社員のみなさんに、メッセージをお願いします。
新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。今、ファッション業界は激変しています。この状況だからこそ、チャンスはたくさんあります。そのチャンスの時に自分を活かしていくためにも、ハングリーさとチャレンジング精神をもって、活き活きと1日1 日を過ごしてください。
“なるほど人間”になって、いろんなことにチャレンジしてください

株式会社 ワールドストアパートナーズ 代表取締役社長 谷村耕一
――谷村社長はワールド一筋とお聞きしました。
はい、1982年に入社し、ワールド歴は今年で39年目になります
――ワールドを選ばれた理由を教えてください。
ファッションの仕事がしたかったというわけではなく、“急成長している面白そうな会社”という理由でワールドを選びました。当時のファッション産業はとても勢いがあり、ワールドも急成長を遂げていました。同期は神戸だけで300人くらいいて、東京も同じくらいの人数が入社したんじゃないかな。ただ、商社や銀行へ行くだろうと思いこんでいた母親は、僕がワールドに入社することを聞いた時、驚いていましたね(笑)。
――社会人1年目はどのような業務をされていたのでしょうか?
当時のワールドは今のような直営店舗がなく、洋服の卸業だけを行っていました。私が最初に担当したのはニットブランドの生産。急成長していた企業ということもあり、毎日がとにかく忙しかったです。
――当時の思い出などありますか?
当時は年に6回か7回、展示会をやっていたんですが、展示会前はとにかく忙しくかったです。サンプルが日本全国のメーカーさんから期日ぎりぎりに送られてくるので、それを伊丹空港へ取りに行き、サンプルが揃うと今度は上代を決める会議が行われ、その会議が終わると今度は展示会用の受注書作りと、展示会直前までバタバタでした。とある展示会当時の朝、書類をシュレッダーにかけていたのですが、疲れのあまりボーっとしてしまい、つけていたネクタイが吸い込まれてネクタイが千切り状態になった、なんていうこともありました(笑)。でも誤解のないようにお伝えしますが、毎日がとても刺激的で楽しかったです。
――社会人1年目のみなさんにどんな日々を送ってほしいですか?
いろんなことにチャレンジしてもらいたいですね。ワールドには様々な事業や職種があるので、チャンスはたくさん転がっています。
――チャンスを得るためにどうすればよいのでしょうか?
チャンスを得るためには、目の前の仕事を頑張っていることが大前提です。そして私はチャンスを得るためには、二つの方法があると思っています。一つは、自分の道を宣言して努力し自分でつかみ取ること。とはいえ、性格は人それぞれですから、率先して前に立つことが苦手な人もたくさんいます。でも安心してください。本当に頑張っていれば、必ず誰かが見てくれていて、この新人にもっと仕事を任せてみようと声がかかるのです。これがチャンスを掴む二つ目の方法です。なので、まずはどんな仕事でも一生懸命チャレンジしてみましょう。その努力は絶対無駄にはなりません。そして、わからないことがあれば、どんどん先輩に聞いてください。臆する必要なんてありません、新人なんだから。これは皆さんだけの特権です。
――では最後に新入社員のみなさんに、メッセージをお願いします。
私は入社1 年目に残したメモを今でも大事に持っています。それは当時常務だった寺井シニア・チェアマンと語る会があった時のメモです。そこに記しているひとつに“なるほど人間”と“でもしか人間”というのがあります。“なるほど人間”というのは、まずはしっかり人の話を聞いて「なるほど」と思って先ずやってみる前向きな人。“でもしか人間”というのは「でもそうは言っても…」「しかしそうは言っても…」と考える腰が重たい人のことです。先ずやってみることで人より早く気づきが生まれ、工夫や改善に繋がります。新人のみなさんはぜひ“なるほど人間”になって、多様なチャンスのあるワールドグループでいろいろなことにチャレンジしてほしいです。






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