インフルエンサーが伝授!
共感を呼ぶ画像作りとは?

前回の特集「インスタグラムお悩み相談室」でもご紹介しましたが、SNSにおいて画像の役割は最も大事な要素です。ただし、綺麗であればいいというわけでもありません。では、どのような画像がお客様の目に留まるのか?今回はファッションコーディネートサイト「WEAR」にて54万人以上にフォローされている瀬戸晴加さんにお話をうかがいました。SNSだけでなく、スタイルスナップでも役に立つ画像制作のポイントとは?
教えてくれたのは、瀬戸晴加さん

せとはるか/学生時代から女子大生向けメディアの編集長などを経験し、卒業後はアパレルブランドとのコラボレーションやPR活動、コンテンツ制作などを手掛ける。現在はインフルエンサーとして様々なプロジェクトに関わるほか、洋服とテーブルウエアを展開する「cloenc」のブランドディレクターとしても活躍中。特技は、料理、カメラ、ゴルフ。
Instagram@setoharu1030
WEAR@setoharu1030
Instagram@cloenc official
大事なのは、着用している商品を欲しい”と思っていただけるか
――瀬戸さんは現在WEARのアカウントで50万人以上のフォロワーがいらっしゃいますが、WEARを始めたのはいつ頃でしょうか?
WEARがスタートしたのは2013年なんですが、立ち上がりと同時にアカウントを作りコーディネートをあげていました。というのも、それ以前からアメブロやインスタグラムを積極的に投稿していたのですが、それをWEARを展開するZOZOさんが見てくださっていたようで、オフィシャルユーザーとしてお声がけしていただきました。

――フォロワーを増やすためにされていたことなどありますか?
まずは、できるだけたくさん投稿をしました。WEARがスタートした直後は、まだまだアカウントも、投稿数も少なかったこともあり、WEARのトップページにあるランキングは常にトップ10に入っていました。そのおかげで、新規の方がフォローをしてくださいました。

――コーディネートの撮影をする時、気にされていることはありますか?
これはSNSによって目的が異なると思いますが、WEARの場合は、見ている方に対していかに“着用している商品が欲しい!”と思っていただけるかが大事なので、全身を入れて洋服の良さが伝わりやすいような画像を心がけていました。ただ、最近のWEARの傾向は、顔を出していない人の方が人気が高いようです。頭の部分をトリミングしたり、目線を外してお顔をみえづらくしたり。
――それはなぜですか?
お顔が入っていない方が、自分に置き換えやすいんだと思います。その方が自分がその洋服が似合うかどうか、わかりやすいんですよね。例えばモデルさんがお顔を出して投稿すると、リアリティがなくなり“このモデルさんだから似合っているんだ”と思ってしまうようです。

リアリティを感じさせる小物使いやメイクでアレンジを
――自分を投影しやすいかどうかという点が、大事な要素なのですね。ちなみにワールドオンラインストアでは、スタイルスナップというスタッフのコーディネートを紹介するコンテンツがあるのですが、ご覧になられたことはありますか?もしご感想などあれば教えてください。
以前拝見したことがあります。みなさん、背景や光を意識して綺麗に入るように撮られてますし、ポーズも商品がよく見えるようにこだわっていると思いました。ただスナップを見たお客様が“買いたい”と思わせているかどうかという点はちょっと気になりました。全員がそうであるというわけではないのですが、まとまりすぎているような気もします。コーディネートごとに小物を変えてみたり、メイクや髪型をちょっとアレンジしてみたり、他のコーディネートにはない色を出してもよいのかもしれません。お一人お一人の個性がより感じられるとリアリティが感じられてよいのではないでしょうか。
――オリジナリティとリアリティ、どちらも大事ということですね。ちなみに瀬戸さんはインスタグラムもやっていますが、WEARとインスタグラムで投稿内容や画像の作り方は異なるのでしょうか?
はい、別ものとして考えています。インスタグラム、特にフィードに関しては世界観を大事にしています。ピントが合う合わないよりも、雰囲気のある画像であることが重要です。もちろん全身写っている必要もないですし。

――インスタグラムの中にもフィード、ストーリーズ、リールなど投稿の種類がありますが、どう使い分けていますか?
フィードはずっと残るので、投稿する頻度は少ないかもしれません。どちらかというと気軽なストーリーズを毎日のように投稿しています。あと気にしているのは、投稿のバランスですね。わたしがディレクションしているクロエンスも紹介したいのですが、そればっかりになるとPR感の強いアカウントになってしまうので、プライベートも入れるように心がけています。

インスタライブは貴重なコミュニケーションの場
――クロエンスではインスタライブを定期的にされていますね。
はい。インスタライブはお客様とコミュニケーションをとれる貴重な場所ですので、できるだけ定期的に行い、お客様のコメントにも可能な限り答えるようにしています。答えられるようにしています。私のアカウントにDMで質問をよくいただくんですが、お一人ずつに答える時間もないので、インスタライブでできるだけ対応できるようにしています。
――瀬戸さんとコミュニケーションをとることができるのは、お客様も嬉しいですよね。
そうですね。クロエンスは実店舗がないので、とても貴重です。SNSではないんですが、以前クロエンスのポップアップストアをやらせていただき、とても好評でした。EC上で見るのと、お客様ご自身で実物の袖を通すのでは、またイメージが変わってきますので。特にクロエンスは、デザインはシンプルですが、実際に触れて頂くと品質の良さに驚かれる方が多かったです。

――では最後に一言お願いいたします。
スタイルスナップに関しては、やはりお客様が“商品を買いたい”と思っていただけるような画像作りが大事だと思います。商品が綺麗に見えていることももちろん重要ですが、小物使いや髪型、メイクなどで雰囲気を作るとリアリティが出て、商品をチェックしたくなると思います。
間もなく公開!瀬戸さんもご登壇されたワールドファッションアカデミア

1月末に開催されたトークセッションイベント “WORLD FASHION ACADEMIA (ワールド ファッション アカデミア)” の「ファッションの仕事を知る VOL.7」に瀬戸さんもご登壇いただきました。今回は、ブランドや作り手とお客様をつなぐコミュニケーション、ブランディングのツールとして欠かせない「SNS」にフォーカスしました。瀬戸さんの他、コスメキッチンのPRご担当者や212キッチンストアの大森さんにもご登場いただきました。現在当日の動画を編集中です。公開まで今しばらくお待ちください!
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