「ワールド図鑑 歴史編 」プロローグとして 神戸の倉庫を整理して見つけたもの

みなさま、お疲れ様です。1959年1月13日創業のワールド 当時を知る現役社員はおりませんし、知っているつもりでも、先輩達から聞いたことや過去の資料を断片的に見て得た知識です。私達の役割として残っている資料をアーカイブとして整理しようと、数年前から神戸本社の倉庫の整理をはじめました。
まずは3年前に大規模に片づけ、カテゴリー毎に並び替えを終えた段階です。古い資料は、もちろんデジタルでの保管はなく、検索することに慣れた現代では途方に暮れる作業です。しかし進めると掘り出し物を見つけ様々な発見が。

創業当時のプレスリリースは全て手書きもしくはワープロでつくられ、残るのは紙のみと、一部劣化し破らないように丁寧にめくる必要がある貴重な資料です。また歴代の社内報MOVINGやブランドのカタログ、ポップ、ポスターも積み上げられています。その様な中、今回は厳選した3点を紹介します。
クオリティに衝撃を受ける 1983年のBRUTUS「黄金のアフリカ」

1983年のマガジンハウス BRUTUSの特集「黄金のアフリカ」。壮大なロケだったとしか考えられない、丸ごとアフリカを横断する誌面の中に、当時のワールドのメンズブランドのコーディネートと広告がちりばめられています。今から40年前! 1号の雑誌にこれほどの熱量というのはただただ圧倒されます。アフリカの地にこれだけのコーディネートを持参し撮影隊が横断したというのも想像を超え、キャッチコピーも文章も考え抜かれた、学ぶところばかりの1冊です。
倉庫の棚で見つけた、オードリーのサイン

銀座リザ(1983年 銀座5丁目に開業)のキャンペーンに、オードリー・ヘプバーンを起用したことをご存じの方は多いですが、倉庫の中でサインを見つけました。大規模な広告展開を行ったキャッチコピーはオードリーの言葉「ドレスだけで、エレガンスはつくれないと思います」。なお、銀座リザより前1976年にオープンした三宮センタープラザ時のキャッチコピーは「どこまで素敵になるつもり」。ワールド初のアンテナショップとしてのメッセージが凝縮されています。
先輩たちがつくりあげたカタログは、現品のみの貴重品

こちらは50周年の記念誌にも掲載した1969年のカタログです。東京店として初めて制作されたもので、スタイリングから撮影まで全て当時の社員の手作り。70年春のニットコレクションとあり、布帛でなくほぼニット商品で構成されています。今着てみたい新鮮さで溢れ、実際の商品に触れてみたいなぁと思いを馳せます。メイクも素敵。湘南で撮影されたようで、身近さを感じる背景も親近感がわきます。なお東京店は1965年2月に開設され、当時は台東区柳橋の一角に15坪ほど、総勢9名でのスタートでした。
以上は、MOVING編集局が知りうる限りの知識で書いた内容です。
もし「こんなエピソードを知っている」という方がいらっしゃれば、ぜひお寄せください。それを蓄積して、グループの歴史編を皆でつくり上げていきたいと思います。
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