「信用、信頼、全力でお客様と向き合う」 イオンモール旭川駅前 グローブ 髙橋 宏美 店長

好き

ワールド図鑑 店長編 vol.1

左から 髙橋 宏美店長、松下 千紘さん 木谷 和泉さん 石毛 紅音さん 

―――MOVING編集 まずは髙橋店長のプロフィールをお伺いできますか?

髙橋 宏美 店長 「ひとりでは何事も達成できません。メンバー皆で同じ方向を見ることが力になっています」

髙橋店長:ファッションが好きで、専門学校を卒業した後にスタイリストになりたいと東京に出ました。その後一旦札幌に戻り募集を見たのがワールドの「リザ」でここがワールドとの出会いです。その後「リザ」から独立した先輩に付いていく形で再び東京へ。 およそ2年間自由が丘や吉祥寺の店舗に勤めるも、東京はやっぱり夏が暑くて(笑)住みやすい北海道に戻ろうと再び札幌に。当時札幌の京王プラザホテルにあった「ミューゼ・ドゥ・ウジ」に勤めた後退社し、専業主婦を経て、出身地旭川で「グローブ」のドレッサー募集を見たのがおよそ10年前です。

―――MOVING編集 「リザ」「ミューゼ・ドゥ・ウジ」、そして現在は「グローブ」と時代毎にワールドが展開するブランドを経験されてきました。

ハイブランドからSCまで経験したが、ファッションとして大切にすることは同じ。「あと1枚」の気持ちの積み重ね

髙橋店長:振り返ると様々な経験をしてきました。その上で、今のコミュニケーションがあると感じます。販売力はコミュニケーション力を高めてこそだと思っていますから。「リザ」から「ミューゼ・ドゥ・ウジ」、現在の「グローブ」までテイストも価格帯も異なりますがお客様に接する姿勢は全て同じだと思っています。

―――MOVING編集 今回はお褒めの言葉を数多く集め、「顧客満足を徹底させた店舗運営」をされていると聞きインタビューに伺いました。

髙橋店長:どの様な状況でもお客様に「勝手に買ってください」というフリースタイルで臨むことはありません。「応対をする」モチベーションを持って店舗に立っています。
現在のこの「グローブ」は、別の館からの移転で以前は「ピンクアドべ」でした。またイオンモールではありますが旭川駅前ということで、駅ビルに近いお客様層になります。

―――MOVING編集  以前視察をした鈴木社長が、店頭と商品がとても綺麗に運営されていると仰っていました。

髙橋店長:先ほどの立地とも繋がるのですが、ここ旭川は百貨店の撤退もあり、この館にはこれまで百貨店でお買い物をされていたお客様も多くいらっゃいます。その様な地域の状況も鑑みてまずは商品を綺麗に見せようと始めました。競合他社も見渡して、きちんとしている所と雑然とした所の歴然とした違いも目の当たりにしました。それ以前に「グローブ」はきれい目な商品が多いので、商品の魅力を引き出そうと考えました。

―――MOVING編集 ティファールのスチームアイロンを使用していると聞きました。その後ワールドグループ全体で導入しましたね。

髙橋店長:オープンの時は別のメーカーのスチームアイロンを使っていて、シワを伸ばすのにすごく時間が掛かって「大変だよね、疲れるよね」って言っていたんです。その様な中、フェイスだけでも綺麗に見せてお客様に足を止めていただこうと取り組んでいました。でもやっぱり行き届かなくてどうしたらこの状況が変えられるかを考えました。

スチームをかけるとディテールにも気を配り商品と向き合える利点が

―――MOVING編集 その後ティファールを導入された?

髙橋店長:ブランドマネージャーの白井さんが「ティファールは強力だよ」と教えてくれて、導入したらすごく時間が短縮しどんどんかけて、自分たちも気持ち良くはかどりました。そのほかスチームをかけている最中にデザインを理解でき、不良箇所等も見つかるので、お客様にご提供をする前段階として利点が多いのです。

アイロンをかけるメンバーの鈴木さん

―――MOVING編集 綺麗になるだけでなく、メリットも付随するのですね

髙橋店長:「商品を綺麗に」というのは、やっぱりドレッサーとしての基本で、ブランドのMDが何ヶ月もかけて考えて生み出した商品を、綺麗に見せてこそ売り上げに繋がるのだと思います。

―――MOVING編集 その後全店に導入することになりましたね。

髙橋店長:そうですね、事例としてどんどん広がっていくスピードに驚きました。他店の方にお伝えしたいのは「スチームをかける時間が足りない」という方もいると思いますが、その感覚は全く違っていることに気づいてほしいのです。まずは1枚から、その意識が売り上げにも直結して、メンバー皆で喜べるのです。

―――MOVING編集 まずは1枚から、そして変化をしていくと

髙橋店長:みんなで良かったねって言って、その後は、スチームをかけないと落ち着かない感じになっていく(笑)

お決まりになった時に「新しい商品をお出しします」とお伝えし、配送時やストックのシワがどうしてもあるので、お客様に「今入荷したばかりですので、スチームをかけるお時間をいただけますか?」とお伝えをします。もちろん「 お急ぎではないですか?」と確認をしながらですね。

―――MOVING編集 スチームによりコミュニケーションの時間ができますね。

髙橋店長:お急ぎの方には今出ている商品をお求めいただき、お待ちいただける方からは、新しくスチームをかけてくれるのは嬉しいという反応があります。商品によりますがおよそ5分ほど。その間にもう1度店内を回っていただけることも利点です。この店舗は38坪で、見渡しながら同時に応対ができますが、坪数毎の方法があると思います。お客様とコミュニケーションをすることで、「この店舗は商品を丁寧に扱っている」という印象を持っていただけることも狙いです。

スタッフとは“阿吽の呼吸” ひとりひとりがプロフェッショナル

―――MOVING編集 お客様のお褒めの言葉を数多くいただいている店舗として、皆のコミュニケーションがきちんとできている印象を受けます。

髙橋店長:そうなんです。「グローブ」1号店の店長を経験したいわゆるレジェンド 木谷さんと、イオンモール旭川西にあった「オルベネ」で働いてた松下のほか、鈴木までプロフェッショナルが揃い阿吽の呼吸だと思っています。私が結構突っ走るところがあるので「それは違うよ」「これはこうじゃない」と言ってくれるメンバーがいて今があると思っています。

笑顔が絶えないメンバー。お客様ともいつも楽しく応対するので「笑いジワが増えちゃうんです」

―――MOVING編集 館表彰も多数いただいていますね。

髙橋店長:オープン当初は本当に多くの賞をいただきました。頑張れば頑張るほどクリアは難しくなりますが、恐れずスタッフ全員の応対力を更に磨こうと。そして現在3年目です。1年目は皆が全力を出したので「自分たちを超えられるかな」と話していたことを考えると、チームの力ってすごく強いと思います。

―――MOVING編集 オープン後3年を伸ばし続け、更に上を

髙橋店長:3年を経て軸というか、毎月のコアの売り上げが見えてきたので、あとは屋号のアベレージとも比較しながら目標を立てています。みんなで考えて毎年100%、100%以上と前年を超えていこう、頑張ろうと。まずは目指さないと超えられないと思います。皆がコロナ禍で撤退をした店舗も経験しているので、その辺りの気持ちがバネとなり、目覚めたのも大きいです。やっぱり挫折を味わうことも成長に繋がるんです。

ブランドイメージを守りながら、地域性を考慮した店づくり

―――MOVING編集 店頭に立ち、お客様のニーズや商品に対する気づきはありますか?

髙橋店長:常に商品の鮮度は大事ですよね、駄目になって買い替えるのではなく、ファッションなのでお客様が欲しくなるようなラインナップ。店頭を彩るカラーバリエーションももう少しメリハリがつくように考えた方が売り場も作りやすいです。厳しいことをお伝えすると、自身のブランドに限らず、マンネリ化しているものも見受けられます。

―――MOVING編集 はじめに旭川の商圏特性もお話いただきましたが、店舗特性を活かした戦略を?

フリー客や旭川の観光人気と共にインバウンドも多く、幅広い応対力が求められる

髙橋店長:ブランドコンセプトや戦略はもちろん絶対崩さない。ただそのままでは無いですよね。地域性や他の競合店と比較して、ここではこれを売るべきとVPから工夫が必要です。ここでは3年目に入り精度が高くなり当たっています。ずっとアパレルを経験してきて、与えられたままでは難しいと身に染みている。会社から任されているお店だからこそ、自分たちの意志を入れていこうと。
この継続と蓄積によって、館様にも信頼が得られるようになったと感じています。

―――MOVING編集 話が戻りますがティファールを同じ館の他社さんも導入したとか?

髙橋店長:そうですね、週2回ほど週次会を行う中で共有しました。「グローブ」の店頭を見て、導入を決めた所もあります。競合店ではありますが、共有すべきところは行って、でも本当のノウハウは秘密です(笑)

競合店のVMDチェックは毎日数回欠かさず行います。チェックだけでなく、メンバー皆が率先して他店とコミュ二ケーションすることも大切ですよね。

人は綺麗なものに触れたくなるから、商品は綺麗に

髙橋店長:綺麗なものってやっぱり触りたくなるんですよね。人間の心理もあるでしょうし、VMDにも反映されて、綺麗にスチームをかけることによって店全体が整っていく。そしてブランドの方々が考えてくれた商品の理想の見せ方に近づいていくと思います。

「忙しいからできない」という人もいるかもしれない。でもそれはファッションを売る店舗としての自覚が足りないと思うんです。やっぱり綺麗に見せての洋服ですよね。ハイブランドでシワシワの服は見たことがありません。言い訳をしないこと。私自身の性格もありますが、厳しさって大事だと思っています。

妥協をしない理由は、店舗を継続させ、ブランドを維持したいという強い思い

―――MOVING編集 髙橋店長のモチベーションと原動力は何でしょうか?

髙橋店長:まずはリアル店舗としての役割を担うこと。お客様にとって居心地の良い店づくりで、再来店をメンバー全員で促していくことです。

―――店に入った瞬間に居心地の良さと、それをつくりあげるメンバー全員の一体感に包まれました

髙橋店長:私たちが妥協しない理由は、店とブランドを維持し継続したいことと、最終的には会社の利益に繋げることです。粗利獲得ということは日々言っていて、日も週も月もずっと粗利を見ながら売り場を作っています。応対の背景にも在庫がどれだけあるか、強化ポイントを考えて日々店頭に立っています。

あとは、上位店としてメンバー全員で楽しく働き頑張っていることと、自分が20代のころからお世話になっているワールドへの感謝も原動力です。

MOVING編集)店長のモットー「信用、信頼、全力でお客様と向き合う」が、メンバー全員に共有され、旭川という商圏特性や他店も見ながら、自店の強みを伸ばす店づくりが印象に残りました。この記事を通して、ファッションを売るプロに徹する意気込みをグループの皆さまにもお伝えできればと思います。




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