タケオキクチ40周年・24AW展示会の全貌! 異色の経歴、プレスの中村さんに聞く

ブランドデビュー40周年を迎えるタケオキクチが、5月に24AW展示会と顧客様ご招待イベント『THE PARTY 2024』を開催しました。スペシャルイヤーならではの特別企画があったということで、プレスを担当している中村 尚史さんに今回の見どころをレポートしていただきました。
元プロ野球選手!異色の経歴に注目

タケオキクチプレス担当者
中村 尚史(なかむら たかふみ)
2023年8月入社
3歳ごろから野球を始め、小学6年生の時にはすでに身長が183cmに!(現在は195cm)
小学校~大学まで野球部に所属していたが、一時期はイラストレーターを目指したことも。
中央大学4年生の時、アメリカのインディアンズ(現ガーディアンズ)からのオファーを受け、卒業後アメリカに渡り、2年間プレイした後帰国。
中村さん、おつかれさまです! アメリカのプロ野球選手からアパレル業界への転身はとても珍しいと思います。何かきっかけがあったのでしょうか。
野球は得意で小さいころからやっていましたが、実は洋服はめちゃくちゃ好きでした。ファッションに興味をもったのはパタンナーだった母の影響です。身長がとても高かったので、周りと同じような流行りの服を着られなかったんです。当時は母が生地を買ってきて手作りしてくれたり、地元の戸越銀座に「ドム」というインポートのお店があって、お小遣いを貯めて買い物に行ったりしていたのがファッションの原点ですね。
お母さんがパタンナーだったのですね!それなら中村さんがアパレル業界に転身することを喜ばれたのではないですか?
いいえ、反対されました(笑)
野球をやめたら洋服に関わる仕事をしたいとずっと思っていたので母に相談をしたのですが、「やめた方がいいよ」ときっぱり言われました。
一旦はあきらめて他業種に就職しましたが、「やっぱりアパレルで働きたい!」と思いが募り、アパレル業界に転身しました。
エクスプローラーズトーキョーへ入社した(タケオキクチのプレスになった)きっかけを教えてください!
もともとは体形に合うインポートの洋服が好きでしたが、アメリカでの生活を経てよりナショナリズムを感じるようになり、日本人のつくる服に興味を持つようになりました。
2021年に国立新美術館で開催された『ファッション イン ジャパン』の展示で1970年代のタケオキクチの洋服を見て「すごくカッコいい」と思ったのがきっかけでブランドについて調べるようになりました。その後ご縁があって2023年にタケオキクチのプレス担当として入社しました。
➤中村さんの野球選手時代&オフショット写真をご紹介!

すでに身長が183cmに!


そして本題の24AW展示会&顧客イベント「THE PARTY 2024」について


展示会場で目を引いたタケ先生とのコラボレーションアイテムについて教えてください。
今回展示したのは、サントリー シングルモルトウィスキー『山崎』とのコラボレーションアイテムと、5月15日にユニバーサルミュージックから発売されたタケ先生が監修する初めてのジャズコンピレーションアルバム「QUARTERLY: A TAKEO KIKUCHI JAZZ COMPILATION」です。
◆サントリー シングルモルトウィスキー『山崎』とのコラボレーションアイテム
タケ先生はこれまでに3種類のグラスをデザインされています。第1弾のクリスタルショットグラスに始まり、第2弾のクリスタルロックグラス、第3弾のフレグランスグラスとありますが、すべて趣が異なっていて、それぞれ違ったウィスキーの楽しみ方を演出してくれます。
ちなみにタケ先生は山崎の樽を購入したことがあるそうで、名前が入った樽の蓋も展示しました。


(グラスはサントリーのオンラインストアで販売されています)
◆ジャズコンピレーションアルバム「QUARTERLY: A TAKEO KIKUCHI JAZZ COMPILATION」
タケオキクチブランド40周年とタケ先生の生誕85周年を記念して制作したジャズアルバムです。
第二次世界大戦の終戦直後に米軍の将校が残していったレコードでジャズと出合い、その後17歳からジャズ喫茶に通い、当時リアルタイムでモダン・ジャズに傾倒していったタケ先生の音楽のルーツと言うべき「ジャズ」にフォーカスした作品です。ブルーノート、プレスティッジなど、モダン・ジャズ黄金時代の名曲が満載で、ジャズ初心者にもおすすめの選曲です。ぜひ皆さん聞いてみてください!
(タワーレコードなどのCDショップ、ユニバーサルミュージックのオンラインストアで購入できます)


5月に開催された24AWの展示会は、40周年という節目の展示会でした。終えてみて感想はいかがでしょうか。
「タケオキクチ」というブランド力の強さを改めて感じました。20媒体ほどのメディア関係者に来場いただきましたが、もちろんですが皆さんブランドのことをよく知っていて、それぞれにブランドイメージを持っているんです。
今回の展示会では、24春夏から登場した新レーベルであるTHE FLAGSHIP*として初めての秋冬アイテムがお披露目され、メディアの方々にとても高評でした。
*THE FLAGSHIP:ブランドのアイデンティティや、これまでのアーカイブを掘り下げ、さらに今の時代感も取り込んだタケオキクチを象徴する最上位ライン。


同時に開催した顧客様ご招待イベント「THE PARTY 2024」の様子を教えてください。
トークショーの内容もお聞きしたいです。
明治通り店だけではなく他の店舗の顧客様含め、60名を超える顧客様に参加いただきました。
トークショーでは、40ct&525のMDを担当されている荒 昌範さんMCのもと、チーフデザイナー 藤原 照佳さんと対談しました。THE FLAGSHIPのおすすめアイテムや、藤原さんの趣味でもあるジャズについてタケ先生監修のコンピレーションアルバムのことを交えながらお話ししました。
100万円を超える受注もあったとお聞きしました!どんな商品なのでしょうか。
フランスの生地メーカー「ドーメル」による特別な生地を使ったスーツなどです。この生地には翡翠のパウダーが含まれていて、神秘的・幻想的な雰囲気を感じられるラグジュアリースーツです。






最後に、今後予定している40周年の企画などがあれば教えてください!
タケ先生が企画段階から携わる商品群「The Message」のレーベル展開がこのAWから始まります。また、まだ公表できないのですがスペシャルな企画も予定しています。
「40周年」を一時的なものではなく、今後につなげるきっかけとして捉え、50周年、さらにその先につなげていきたいと思っています!





取材を終えて
改めてブランドの魅力、ブランドに関わる人達の誇りを感じる展示会でした。デビューから40年を迎えたタケオキクチにこれからもぜひご注目ください!そして、中村さんのことをもっと知りたい、リアルに見たい(笑)という方はお気軽に連絡してみてください。






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