あの人のB面 Vol.3 大峯伊索さん
ワールドグループで名前だけ耳にしたことがある“あの人”の、普段目にすることができないプライベートの部分や、これまでの人生について掘り下げていく「あの人のB面」。第3回はグループ常務執行役員であり、株式会社ワールドプロダクションパートナーズの社長、株式会社フィールズインターナショナルの社長、そして世界時興(上海)貿易有限公司の董事長を務める大峯伊索さんです。

【プロフィール】
おおみねいさく/1962年生まれ。青山生まれの青山育ち。青山学院大学を卒業後、1986年に株式会社ワールドに入社。なんと、学生時代はアフロヘアーにしていた時期があったそうです。
高校時代からアメリカ思考になりました
大峯さん、今回はよろしくお願いいたします!まずは現在の業務内容について教えていただいてもよろしいですか?
WP2では、ワールドグループの生産を担う仕事に加え、プラットフォームの外販を行ったり、自社工場の生産性の改善を検討したりする業務に取り組んでいます。フィールズインターナショナルでは、ブランディングのブラッシュアップを行っている最中です。
ありがとうございます!それでは現在に至るまでは、どのような業務に携わってきたのですか?
入社した時は卸の営業、その後小売り事業を経験しました。そこからはブランドの立ち上げや業態開発に携わってきましたね。ランジェリー以外のカテゴリーはすべて経験しました。でも…仕事の話ばかりしても喜ばれないと思うから、それ以外の話しをしない?(笑)。

大峯さんのパーソナルなお話、大変興味があります(笑)!それではまず、どんな学生生活を送ってきたか、伺ってもよろしいですか?
高校受験で青山学院高等部に入学したんだけど、その時点で大学まで行けちゃうから、そこから勉強する必要がなくなったんだよね(笑)。だから高校時代、たくさん遊びました。そして高校2年生の時にロサンゼルスに行ったのが人生のターニングポイント。その時にアメリカという国の自由さや明るさ、伸びやかさに衝撃を受けて、そこからアメリカ思考になりました。ファッションの部分でもそこに影響されていて、当時はアメ横で西海岸系の服をたくさん買っていましたね。特に「シップス」「ミウラ&サンズ」の前身である伝説のセレクトショップ「三浦商店」でよく買い物をしていました。思い返してみるとそこがファッションに対する興味のスタートだったように思います。
アメリカから受けた衝撃が今の仕事にも繋がっているんですね!ファッション以外の部分ではどのような高校時代を送っていたんですか?
昼間は渋谷、原宿でブラブラ。原宿の裏のZESTの1号店にはよく行きました。ZESTの店内はまさにアメリカでした。夜は六本木のディスコで踊って遊んでいました。当時は六本木スクエアビルっていう、地下から10Fまでほとんどがディスコの伝説的なビルがあって。そこで岩城滉一さんとか、格好いい大人たちに出会い、かなり感化されましたね。個人的に、当時の六本木は日本一お洒落な街だったと思ってます。大学に入ると、昼間は広尾、西麻布、夜はやっぱり六本木でした。
私は六本木に育てられたといっても過言ではないです(笑)。
想像以上にイケイケの学生時代ですね(笑)

(写真中央が大峯さん)
ボイストレーニングにも通っています
バンド活動をされていると伺ったのですが、それについて教えてください!
年に2回、定員が60人くらいのライブハウスを貸し切ってライブを開いています。ありがたいことに、ほぼ毎回満員で、それこそディスコみたいにみんなで踊って、かなり盛り上がりますね(笑)。ワールドグループの方にもけっこう観に来てもらっています。
毎回満員!大人気ですね。どんな楽曲を演奏されるんですか?
ビートルズやイーグルスの曲をやることが多いかなあ。イーグルスは初期の代表作である「Take It Easy」や「Teqila sunrise」はよくやります。ビートルズも初期が多く「Twist&shout」は鉄板ですね。50代のお客さんが多いので、その年代が盛り上がれる曲をチョイスしています。あとはABBAの「Dancing Queen」とか。今の若い方でも知っているような、当時から語り継がれている名曲もセットリストに組み込みます。
なるほど、幅広い年代に刺さりそうです!バンド活動はどのような経緯で始めたのですか?
青学は、桑田佳祐さんや尾崎豊さんが卒業していることからも分かるように、音楽活動が盛んでした。それで私の友達にも楽器が上手い人が何人かいたんです。結局みんな会社に入っているんだけど、7年前の仕事が落ち着いたタイミングで「なにか新しいことを始めたいから、バンドでも組もうか」って話になったのがきっかけですね。私は楽器の経験がなかったんだけど、洋楽を歌えるから、ということでボーカルとして誘われました(笑)。

ボーカル!バンドの主役じゃないですか!
いやいや(笑)。初めたばかりの頃は自己流で歌っていたんだけど、全然コツが分からなくて。2年くらい経ってからボイストレーニングに通い始めて、以前と比べると、高い声も出せるようになりました。あと最近はボーカルの練習のためにキーボードを購入しました。これから練習して、いつか弾けるようになりたいと思っています。

いわゆる“ワンオペ”です
この記事の取材を受けといてなんだけど、私あんまりB面がないんですよ。会社にいる時間も長いから、私のこと知ってる人もかなり多いし。B面ってよりかは“両A面”って感じかも(笑)
なるほど…。それでも、これはみんなには言ってないな、っていう真のB面の部分はないんですか?
何個か挙げるとしたらまずは、「ISAKU」という名前の由来。聖書からで英語だと「アイザック」ですね。なので、カトリックの信者で今でも教会に通ってます。そして自宅では家事を全て私がやっていることですかね。妻の洗濯物はちゃんとネットに入れて洗うし、朝は先に起きてご飯を作ってから寝室に妻を起こしに行って…。フィールズでいえば、いわゆる“ワンオペ”ってやつだよね(笑)。あと、昨年くらいから植物にはまってます。通販とかで珍しい植物を購入して自宅のテラスで育てていますね。
家事から植物のお世話まで、ご自宅でも大忙しなんですね!
あと趣味でいうと、歳をとってからでも楽しめるスポーツをやりたくて、4年前くらいにカーリングを始めました。本州で通年できるところが軽井沢と山中湖にしかなくて、誘ってくれたバンド仲間と一緒によく行っています。これがまた難しくて…。


すごい!カーリングを趣味にしている人って、なかなかいないですよね。
あと海外旅行をすることも趣味の一つです。ハワイには合計30回くらい行ってるかなあ。ここ最近は、珍しい国にも行くようにしていて、2年前はクロアチアのドブロブニク旧市街に行ってきました。街全体が世界遺産になっていて、アドリア海との眺めが本当に絶景でしたね。その3年前はキューバのハバナ旧市街にも行きました。色鮮やかなクラシックカーが沢山走っていて、街並みの美しさも相まって最高にお洒落でしたよ。ここも世界遺産に登録されています。
人生で一度は行ってみたいですね…。


様々なことに対して好奇心を持ってほしい
それでは最後に、ワールドグループの皆さんに、大峯さんから一言、お願いいたします!
社員の皆さん、特に若い世代には、様々なことに対して好奇心を持ってほしいです。最近、社員の皆さんを見ていると、好奇心が弱くおとなしい人が多い印象で、本当に勿体ないと思います。好奇心を持つということは、仕事だけでなくプライベートの充実にも繋がります。一人でたくさんのものに興味を持つということは少し難しいかもしれないので、まずは出会いを広げて、幅広い好奇心と興味を共有できる友達を増やしていくのが良いかもしれません。私が、アメリカに行ってファッションや音楽や人、いろんなものに対して興味が広がり、人生が充実したように、皆さんの人生も更に充実したものになると思います。

大峯さん、お忙しいところ、ありがとうございました!
インタビューを終えて
今回のインタビューを通して、大峯さんの好きなことについて沢山のお話しを伺うことができました。取材中楽しそうに話す大峯さんは輝いていて、学生時代から現在まで、好奇心の赴くままに様々なものをインプットしてきたということが伝わってきました。自分はまだまだ好奇心が弱いと思います。大峯さんのようにキラキラした“格好いいオトナ”に少しでも近づくためにも、これからは物事に対してただ興味を持つだけでなく、そこから一歩踏み込み、様々なことを実際に体験して楽しんでみることが大切だなと、インタビューを終えて思いました。
(聞き手:石平賢太朗)






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