インスタグラムお悩み相談室
国内月間アクティブアカウント数が、3000万を超えるSNSの代表的存在、インスタグラム。今回はインスタグラムの効果的な活用法についてデジタルプロモーション部の原芙美子さんと松本千広さんに話をうかがいました。インスタグラムを投稿する上で、大事なこととは？
そもそも、なぜインスタグラム？
一言でSNSと言っても色々存在しますが、なぜ多くのブランドがインスタグラムを活用されているのでしょうか？
一番の理由は、“ファッションの情報を得られる場”として多くの方がインスタグラムを利用されているということだと思います。ファッションブランドとユーザー（お客様）が、その間で“ファッションを軸としたコミュニケーション”が取りやすいということがインスタグラムの魅力とされています。
なるほど。コミュニケーションが取りやすいんですね。
あとはハッシュタグ（＃タグ）を活用することで、ブランドのことを知らない方にも情報を届けたり、さらにはコミュニケーションもとることができるというのも特徴です。
ハッシュタグは多い方が良い？
投稿する際、ハッシュタグは多ければ多い方がよいのでしょうか？
以前はできるだけ多く、つまり最大の30個のハッシュタグをつけることが良しとされていましたが、現在はなんでもかんでもタグをつけるとはじかれやすいようです。投稿内容に厳選した10前後のハッシュタグをつけることが良いそうです。
なんでもかんでもハッシュタグをつけるということではダメなんですね。
はい。欧文字などのハッシュタグを入れがちですが、日本語だけで十分です。
いま一番効果的な投稿の機能は？
そうすることで表示のされ方も変わり、フォロワー…つまりはお客様予備軍を獲得できる可能性が高いということですね。ちなみにフォロワーを増やしたい場合、いま一番効果的な投稿の機能はなんでしょうか？
広告やインフルエンサーの起用などが一番効果的だと思いますが、お金をかけずに増やしたいのであれば、やはりリールがオススメです。
それはなぜですか？
ご存知の方も多いと思いますが、リールとは簡単に言うとTikTokのインスタグラム版のようなものです。アカウントにもよりますが、15秒から30秒くらいの動画を投稿できるのですが、AIはユーザーがどのようなジャンルに興味があるのかを学習し、そのユーザーに合ったリールを表示してくれます。その投稿が2回再生されたら、4人の人に表示され、4回されたら8人の人に…とどんどん増えていきます。アルゴリズム的にもリールを中心とした動画が優先的に表示されやすいとされているのが、その理由です。
そういったアルゴリズムがあるんですね。
フォロワー数の数倍もの視聴数がついているリールも少なくありません。そして、これはどんな投稿にもいえることですが、多くの方は、日々なんとなくインスタグラムを利用することを習慣化されているいるので「楽しい！」「役に立つ！」と思っていただける情報をブランドが日常的に発信していくことで、既存フォロワーの“ファン度”の熟成（ブランドへの親近感UP！）をはかることができます。
投稿する上で気をつけることは？
やみくもに投稿しても意味があまりないということでしょうか。では投稿をする上で気をつけることを教えてください。
2～3日投稿が止まるとインスタグラム側より「活発なアカウントではない」と判断されてしまい、投稿が表示されにくくなってしまうというアルゴリズムがあります。そのため投稿回数の確保は意識しなくてはなりませんが、１回１回の投稿に対して「お客様に楽しんでいただけるポイントがどこにあるのか？」「どう役に立つ情報なのか？」ということを意識し、ユーザーのリアクションを高める工夫をすることが最も重要です。そうすることで、既存フォロワーの満足度UPだけでなく、新規フォロワー数を増やすことも同時にかなえられると思います。
まずは内容の精度を上げ、フォロワーの方にプラスとなる投稿をすべきということですね。
はい。フォロワーから好反応を得られた投稿は、ユーザーへの『おすすめ投稿』として、発見タブ（フォロワー以外にも見られる場所）に表示されます。そこから新規フォロワーが増える、という流れが主流になってきていると言われています。
フォロワーとコミュニケーションをとるならどの機能？
では既存のフォロワーさんとのコミュニケーションをとる場合は、どの投稿がおすすめですか？
やはりインスタライブですね。ユーザーからの質問に答えることもできますし、リアルタイムでのコミュニケーションとなるので、ライブならではの楽しさがあります。
どのような画像が共感されやすい？
ユーザーの方もブランドの方とやりとりができたら、楽しいですよね。では次は投稿に関してお聞きしたいのですが、今投稿するのであれば、どのような画像がよいのでしょうか？
画像はその時々でトレンドがありますが、最近はリアルな雰囲気のある画像がユーザーに共感されやすいですね。
リアルというのは？
簡単に言うと、スタジオで撮影したものよりも、自宅で撮影したような画像です。鏡に映ったコーディネートであったり、歩いてる瞬間だったり、日常を切り取った画像の方がリアクションは多いです。エンプロインフルエンサーチームで活躍しているちびゆきさんのインスタグラムは、そのお手本ですね。
投稿に大事なのは量？質？
では最後にインスタグラムを活用されている方々へ一言お願いします。
日々、効果的な投稿（ご提案切り口）のトレンドが移り変わっていくSNS上で工夫を凝らすということは、たった今お客様から求められているコミュニケーション方法を見つめることとイコールになるのではと考えています。そのため SNS投稿に留まらず、広告や店頭POP、そしてキャンペーンの打ち出し方にも応用していけることがあるのではないでしょうか。デジタルプロモーション部では、毎月SNSご担当者向けに「参考になるトレンド情報や他社事例」などをメールで配信しています。ご担当者以外の方にも ご希望いただければぜひお送りさせていただきますので、当部署の久徳（ykyutoku@world.co.jp）までお気軽にご連絡ください。
続いて松本さん、お願いします。
投稿で大事なのは“量より質”です。ユーザー（お客様）にリアクションしてもらえるような質の高い投稿を心がけてください。また新たなファンを獲得するのであれば、TikTokもおすすめです。一部のブランドではアカウントを取得して、投稿されているようです。インスタグラムだけでなく、様々なアプローチで投稿してみてください。
知ってそうで知らないことがたくさんあり、とても勉強になりました！本日はありがとうございました！
【インスタグラム投稿における五箇条】
其の壱：投稿で大事なのは“質”
其の弐：ユーザーからリアクションのある投稿を
其の参：ハッシュタグは厳選して10程度に
其の四：フォロワーを増やすならリールが効果的
其の伍：画像で重要なのは、リアルな空気感
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