「MY STANDARD」 Vol.33 山下直輝さん
毎回一人のスタッフに、長年愛用する“スタンダードなアイテム”を紹介していただく、コンテンツ「MY STANDARD」。今回は、ワールド ネオエコノミー事業部 F3の山下直輝さんです。
Harley DavidsonのXLCHとVespaのET3

手がかかればかかるほど、愛着が沸く2台
「一番の趣味は、オートバイです。通称アイアンショベルと呼ばれるハーレーダビッドソンのXLCHは、20代の時に方々から借金をして手に入れました(完済済みです)。50年近く前に生産された車体ですが、いまだに力強く走り続けてくれています。ただ、ツーリング先で走行不能となり、レッカーで帰ってきたことも度々…。苦労の絶えないバイクですが、トラブルの度に愛着が強くなるのが不思議です。ベスパのET3は、恐らく80年代製です。妻が一目惚れし近所の板金屋さんから譲って貰ったのですが、スクーターなのにマニュアル車であったり、ガソリンを入れる際に別途オイルを足さなければならないというややこしさからすぐに放棄。私が近場の移動用として引き継いでいます。今の時代では珍しいスチールモノコックボディ(鉄製)なので、錆や塗装の剥がれで凄まじい風合いになってるのが、愛すべきポイント。どちらも思い入れがあるので、一生乗り続けるつもりです」
Dickiesの874

365日中350日は穿いているスタンダードボトム
「洋服でのマイスタンダートとして真っ先に思いついたのが、ディッキーズの874。1年のうち350日位穿いている私の定番ボトムです。高校生の頃、地元の札幌に偶然寄港していた米軍の水兵がスケボーをしながら874を穿いていたんですが、その姿に衝撃を受けたのが原体験。そのまま狸小路という札幌の商店街の古着屋で買い求めたのを覚えています。38インチというどう考えても大きすぎるサイズだったのですが、学生服代わりとしても嬉々として穿いていました。それから15年が経ち、洋服の趣味が変わってもいまだに穿き続けています。仕事中はもちろんのこと、バイクやスケートボードなどの趣味の時間を通しても生活に馴染むのはこれ以外に考えられません。体型やライフスタイルを含めて、このパンツが似合うおじいさんになることが私の目標です」
ビートニクス関連の書籍

聖地巡礼もしていた“追っかけ”です
「学生時代からよく海外旅行をしているのですが、10代の頃、多くのバックパッカーがそうだったように『ビートニクス』という文学集団に憧れていました。1950年代に活動していた彼らは旅や移動に焦点を当てた作品が多く、当時の既成概念から外れた思想や行動は後のヒッピーカルチャーのきっかけになったとも言われています。彼らの作品に登場するファッションや音楽などあらゆるカルチャーに影響され、後追いのように聖地巡礼をしていた時期があり、ポケットに詩集を入れていたこともある”追っかけ”です。古本屋でいまだに持っていないビート関連の書籍を見つけると反射的に購入し、中々の冊数になっていたので今回紹介させて頂きました。推しのジャック・ケルアックという作家の作品は散文的なものも多く、特に代表作の『路上』は適当なページを開いて読んでも旅に出ているような没入感があります。トイレに一冊置いておくことをおすすめします」

プロフィール)
やましたなおき/北海道出身。大学卒業後、ワールドに入社。THE SHOP TKで店舗 MDと開発 MDを担当後、D-GROWTHのクリエイター事業へ。現在の肩書はF3プロジェクトマネージャー。「プロフィールの写真は、会社の先輩とラーメンツーリングをした際に撮って頂きました。コロナや色々な不安が多い昨今ですが、深夜にふらっとラーメン屋に行ける世の中が早く戻ってきて欲しいです。戦争反対」






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