エクスプローラーズトーキョーは、ワールドグループ唯一のメンズ主軸の事業会社です。そこの社長としてTAKEO KIKUCHI、tk.TAKEO KIKUCHI、BASESTATIONといったブランドの事業マネジメントを行うことが、私の業務です。また、TAKEO KIKUCHIは３年後に40周年の節目を迎えるのですが、それに向けて、ブランディングをより明確に、アップデートしていくこともミッションの一つです。

TAKEO KIKUCHIは現在アッパー向けのビジネスブランド、というイメージが強いと思います。ただ今後は、ターゲット層や着用シーンの幅を少しずつ広げていきたいですね。また、メンズのドメスティックブランドの中でも、かなり多くの方に認知されているブランドだと思うので、改めてメンズブランドの日本代表というポジションを築いていきたいです。具体的には、2028年のロサンゼルスオリンピックの日本代表のオフィシャルスーツに選ばれたら嬉しいな、というイメージを持っています。スポーツは、幅広い方が関心を持たれるので、更に大勢の方にブランドを知ってもらえるのではないかと考えています。大きな方向性として、今後はそのために動いていきたいです。

1997年、SPA事業で会社が成長している時期に、卸の営業として入社しました。6年程たったあと、公募でSPAの部署に異動し、そこでMD等に携わりました。そこから再度公募で当時の新規ブランド『ソウルオブフリーダム』の立ち上げに加わったんですが、そこで初めてメンズに携わりました。スポーツ系のブランドだったのですが、マーケット調査やオーダーのためにアメリカやハワイにも出張に行っていました。そこからメンズブランドを統括的に見る事業マネジメントの立場になり、現在に至ります。3∼6年おきに携わる事業領域を変えて、その度に新しいスキルを身に着けてきました。

あまり具体的に考えていませんが、漁師になってみたいですね。自分で獲ったものを自分で食べたり、良いと思ったものを消費者に届けて、ダイレクトに喜ぶ顔を見れるところが、いいなあと思います。あとは単純に体を動かす仕事が好きなんですよね。

私が高校生の時は、ちょうど渋カジの全盛期で、アメリカのカルチャーに憧れを持っていました。その影響もあり、東京オリンピックでも競技に採用されたBMX(バイシクルモトクロス)を趣味にしていました。駒沢公園が近所だったので、そこに仲間と集まって、パークにあるクォーターパイプなどで遊んでいましたね。大学に入ってからは、BMXのレースに興味が出てきたので、通学にも使っていたマークIIバンに自転車と工具を乗せて、全国転戦していました。当時、日本ではマイナースポーツだったので大会で会うのはいつも同じようなメンバーでしたけどね(笑)。

今はもうやっていません。でも当時使っていた自転車のフレームに、街乗り用タイヤなどのパーツを付けて、今は息子が移動用に使っています。

ジャズが好きというよりは、ピアノの音が好きなんですよね。音楽は何か1つのジャンルが好きというよりかは、その時にいいなと思ったものを聴くことが多いです。その中でも普段よく聴くのは、『キャロル・キング』『ジェームス・テイラー』『クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル』などです。ちょっとおじさん過ぎるかな(笑)。

いや、日本の音楽も好きですよ。最近だと、サントリーのCMでも歌っていた『折坂悠太』をよく聴きますね。ちょっとマイナー寄りかもしれませんが。コロナが落ち着いたらライブにも行ってみたいんですよね。でもこうして話してみると、以前よりも落ち着いた曲を聴くことが増えたような気がしますね。

波のある日は海に行っていますね。神奈川県の茅ケ崎市に住んでいて、家から海まで歩いて5分くらいなんです。朝起きたらまず海へ波をチェックしに行って、波があればサーフィン、波のない日はSUP(スタンドアップパドル)をよくします。1㎞ほど沖に烏帽子(えぼし)岩というところがあって、SUPでそこまで行って素潜りしたり。あとはたまに釣り、たまにヨットにも乗ったりして基本的に海で遊んでいます。

でもサーフィンをすることが一番多いですね。始めたきっかけは、卸の営業をしていた時、先輩に誘われたこと。そこからはもう海が生活の中心です(笑)。さっき漁師になりたいと言ったのは、この趣味と相性がとてもいいからという理由もあります。漁師は波のある日、海に出られないので仕事が休みになるんです。だから波のある日はサーフィンができるなって(笑)。

サーフボードは10本くらい持っています。自宅に5本、それ以外は外に預けています。その日の波によって使い分けているんですが、実際よく使うのは2本くらいです。サーフィンの陸トレーニングのためにスケートボードもたまにします。コレクターではありませんが古い物から新しい物まで溢れています。

あと夏は『サザンビーチちがさき』という海水浴場に、知り合いがオーナーをやっている海の家があって、そこの手伝いでラーメンを作ったりしています。実は昨年、そこでリモートワークをしていたこともありました(笑)。ワールドグループの人も遊びに来てくれたこともあるので、気が向いたら足を運んでみてください。

冬は、群馬や新潟にスノーボードをしに行っています。スノーボードはエクスプローラーズトーキョーのメンバーでも好きなメンバーがいるので、一緒に行くこともあります。遊びの時間も仕事の時間も仲間と共有できるので、嬉しいです。この前群馬の川場スキー場でファーストトラック※を滑らせてもらったんですが、最高でした。

コロナ禍の2年間で、特に時間の大切さとコミュニケーションの重要性を改めて実感しました。仕事でもプライベートでも、自分のためにどういう風に時間を使うか、周囲とのコミュニケーションを通してどのように目標ややりたい事を達成していくか、ということがこれから非常に大切になってくると思います。何事もやらないと始まりません。新しく楽しいことを形にするために、まず一歩踏み出してみて欲しいです。また、エクスプローラーズトーキョーでは『楽しく厳しく』というテーマで仕事に取り組んでいます。そのバランスも取りながら、皆さんと一緒にチャレンジしていける1年にしていきたいと思います。