東へ西へ
このタイトルから、井上陽水さんがテーマかと思った方は音楽好きの方。
残念ながら(?)、今回はそうではありません。ここ最近、〇周年という節目で開催された展覧会に足を運んだ時のお話です。
あ、ちなみに「東へ西へ」は陽水さん50周年のアルバムでiriがカヴァーしていて、それも新鮮でした。このアルバム、そうそうたるアーティストが参加していて素晴らしかった。。
と、早々に脱線しつつ、本題に戻ります。
まずは、西へ。今年の春に京都へ行った際に訪れたのが、10周年を迎えた「京都国際写真祭ーKYOTOGRAPHIE」
京都の街を舞台に開催される写真祭で、およそひと月に亘って、国内外の気鋭のフォトグラファーの作品にそこかしこで出合うことができるイベントです。
いろいろ回りたいけれど、なにせ会場は50カ所以上。その中から、今回絶対に見たかった、ファッションフォトグラファーのギイ・ブルダンの展覧会をちらりとご紹介します。
会場は、京都文化博物館別館。



良き佇まいの建物の意匠を活かした構成も楽しめる会場には、1950年代あたりからギイ・ブルダンが手掛けた『VOGUE』などのファッション誌やラグジュアリーブランドの広告写真がずらり。当時としては、非常に貴重な撮影時の記録動画もあって、見応えのある展示でした。構図の面白さや色彩、光と影の陰影をデジタルの無い時代にあやつるクリエイティビティにひたすら感動しつつ、じっくりと堪能。






1991年、61歳で亡くなってから30年以上が経つとは思えない作品の数々。時代を切り取る写真とファッションのおもしろさがあらためて感じられるひと時でした。
続いては東へ。6月8日から19日までワールド北青山ビルからほど近くにある複合文化施設スパイラルで開催しているのが、「ミントデザインズ大百科:Mintpedia」
ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アーツで学んだデザイナーの勝井北斗と八木奈央が設立した、ファッションブランド「ミントデザインズ」の20周年を記念した展覧会です。これまで40回に亘るコレクションから厳選した作品や130種類ものグラフィックテキスタイル、シルクスクリーンの原版、デザインスケッチ、映像コンテンツなどが展示されていて、こちらも見応え充分。
スパイラルならではの空間を活かした展示もおもしろく、併設のポップアップショップにはここでしか買えないものもたくさんあって物欲を抑えるのに必死。迷いに迷って、これだ!というトートバッグを購入して、心も満たされました(笑)。




コロナ禍で延期や中止になっていたイベントや展覧会も、今年の春あたりから対策をしながら開催するようになってきて、あらためてこういう時間と機会の大切さとありがたさを感じます。少しの時間でもいいから、街を歩くといろんな情報が飛び込んでくる。お次は北へ南へ、行ってみようかしら。
次回のブログは、阿部孝史さんです。どうぞ、お楽しみに。






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