あの人のB面 Vol.11 佐々木佳子さん
ワールドグループで名前だけ耳にしたことがある“あの人”の、普段目にすることができないプライベートの部分や、これまでの人生について掘り下げていく「あの人のB面」。今回は株式会社ヒロフ、株式会社ヒロコハヤシ、そして株式会社T&Lの社長を務める佐々木佳子さんです。

【プロフィール】
ささきよしこ/宮城県仙台市出身。東北大学文学部を卒業後、ワールドに入社。コルディアの卸の営業を6年間経験後、雑貨のMDに。2000年にヒロコハヤシへ異動となり、2018年よりヒロコハヤシの社長に就任。現在はヒロフとT&Lの社長も兼務。
100年、200年と続くブランドにしたい
佐々木さん、本日はよろしくお願いいたします!まずは現在の業務内容について教えてください。
ヒロコハヤシとヒロフ、そして6月1日よりトフ アンド ロードストーンを手掛けるT&Lの社長をしています。どのブランドもしっかりとアイデンティティを持っているので、クオリティはもちろんのこと、ブランディングにこだわりつつ、100年、200年と続くブランドの土台を作るのがわたしの役目だと思っています。
佐々木さんといえばヒロコハヤシの社長という印象が強いのですが、そもそもワールドにはどのような経緯で入社されたのでしょうか?
大学を卒業後、新卒でワールドへ入社しました。ファッション企業、商社、インテリア関連企業へ就活を行いながら、最後は、一番興味があって好きなことを仕事にすれば、楽しく長く働けるかな、と思い、ワールドに決めました。
大きな影響を与えてくれたヒロ子さんとの出会い
ヒロコハヤシというブランドはもちろんご存知だったと思いますが、実際に異動されてみていかがでしたか?
ミラノへ出張に行って、初めてヒロ子さんとお会いしました。もうその時の衝撃は今でも忘れられなくて。色々なお話をさせていただきながら、「あ、デザイナーってこういう人のことをいうんだ」と思ったのと同時に、ヒロコハヤシというブランドをもっと世の中に広めなければと思いました。興奮しすぎて、まる2日間眠れませんでした(笑)。わたしにとって、ヒロ子さんは最も影響を受けた人かもしれません。

忙しい日々を過ごした学生時代
素晴らしい出逢いだったんですね。ワールドへ入社される前から、ファッションはお好きだったんですか?
はい、小さい頃から好きでした。高校1年の時にギャルソン(コムデギャルソン)で衝撃を受け、大学1年の時にマルジェラ(マルタンマルジェラ)と出合ったんですが、わたしにとって、この2ブランドがファッションのベースとなっていると思います。
では大学時代はこの2ブランドばかり着られていたのですか?
いいえ、典型的な女子大生ファッションをしていました(笑)。矛盾しているかもしれませんが、当時は色々なファッションをしてましたね。今と違って、髪の毛も長く、当時の流行の波にしっかりと乗っていました。一時期はアルバローザとかも着てましたから(笑)。
想像できません(笑)。もしや日焼けサロンに行かれたりもしてましたか?
ご想像にお任せします(笑)。でも色々なファッションをしてきたことで、自分に何が似合うのかがわかり、結局のところ学生時代に衝撃を受けたギャルソンとマルジェラがやっぱり今も好きなんだな、と思います。

大学時代はどんな生活を送られていましたか?
勉強とバイトと遊びで、とにかく忙しい日々でしたね(笑)。わたしの通っていた英文学科はカリキュラムが多かったので、さぼることもできず、とはいえ遊びもバイトもしっかり満喫していました。年に2回は海外旅行に行ってましたね。
この写真も大学時代のものですか?


はい、これは卒業旅行で行ったエジプトの写真です。旅行中もかなりハードなスケジュールだったのと、食事も口に合わず、さらにはお水でお腹を壊してしまい、4キロくらい痩せてしまいました。しかも、帰国した翌日が、ワールドの入社前に行う健康診断だったんですけど、エジプト旅行の影響もあり数値がかなり悪くて…。内定取り消しになるんじゃないかと、その時はヒヤヒヤしました(笑)。
内定取り消しになっていなくてよかったです(笑)。勝手なイメージとは裏腹に、かなりアクティブなので驚きました。そんな佐々木さんの趣味は何でしょうか?
色々ありますが、まずは写真ですかね。さっきお話したエジプト旅行で撮影した空の写真がきっかけで、ワールドに入社してから一時期写真学校に通っていました。同じ形がふたつとない雲が好きなんですよね。

素敵なお写真ですね。他に趣味はありますか?
週末の楽しみは、ゴルフ
あとはゴルフですね。週末は時間があればラウンドしています。そしてここ1か月のことですが、初めて練習に目覚めました(笑)。

失礼ですが、これまた意外です。
始めたのは、営業をしていた20代の頃で、取引先とのゴルフに連れていってもらいました。その時一緒にまわった先輩に負けたのが妙に悔しくて、すぐに二子玉川のゴルフスクールに入会しました(笑)。それからずっとハマってますね。色々なコースを回りますが、時間が取れたときは、旅行も兼ね、日本各地のトーナメントコースにチャレンジして楽しんでいます。

ちなみにベストはおいくつですか?
88です。今では完全に幻となっておりますが…。
88!本気具合が十分伝わりました(笑)。他に何かハマっていることはありますか?
毎晩欠かさない入浴中の一局
意外と思われるかもしれませんが、最近は麻雀にハマっています。コロナの影響もあり、自宅にいる時間が増えたじゃないですか。ある時、夫がABEMA TVで放映されている「Mリーグ」という麻雀の番組を観ていたんですが、一緒に観ていたらわたしもハマってしまい…。今では毎日欠かさず観てます(笑)。試合を観ながら本気で涙したこともあります(笑)。

観るだけでなく、佐々木さんご自身も実際にやってもいるんですか?
はい。遊び方は小さい頃から何となく知っていましたが、この番組のおかげで役を覚えました(笑)。「雀魂(じゃんたま)」というネットゲームがあるんですが、毎晩お風呂に入りながら一局戦います(笑)。

恋愛と読書のススメ
意外なお話がたくさん聞けて嬉しいです(笑)。それでは最後に、ワールドグループの皆さんに向けて一言、お願いいたします!
ふたつあるんですが、まずは恋愛のすすめです。恋をすると元気になれますし、自分自身の成長にもなりますよね。もうひとつは、読書をおすすめします。知識を得ることができるのはもちろんですが、本を読むことで色々な気づきが必ず見つかります。わたしの場合は、4、5年に一度読書ブームが起きるんですが、その時は色々な本を読み漁ります。20代後半の頃、瀬戸内寂聴さんの本に出合ったんですが「自分は自分らしくていいんだ」ということを学びました。神谷美恵子さんの『生きがいについて』という本は、今まで読んだ中で、一番涙がとまらなかった本です。気になる本があれば、是非読んでみてください。……あ、麻雀も本当に面白いのでおすすめです(笑)。

佐々木さん、お忙しいところ、ありがとうございました!
インタビューを終えて
アートと文学が好きな文化系で、ファッションはオリーブ少女から、フレンチカジュアルに変わり、行きついたのはシンプルだけどどこか前衛的なマルタンマルジェラ。モンサンミッシェルを見たくて卒業旅行はフランスに…。そんな学生時代だったのでは、と勝手にイメージしてのぞんだ佐々木さんのインタビューでしたが、答え合わせをしたら、ほぼ不正解。ロングヘアが素敵な女子大生ファッションに、サーフファッションも経験済み。卒業旅行はエジプトで、帰国翌日に就職先(ワールド)の健康診断というハードコア日程。そして、現在の趣味は、ゴルフと麻雀。カッコよすぎます。きっと驚いた方も多いのではないでしょうか。と、同時に佐々木さんの大ファンになった人も多いと思います。言わずもがな、わたしもその一人です。






素敵です。面白かったです。