ファッション・コ・ラボ(前編)、目指すは「日本一のささげ」
今月、来月のOUR TEAMは、前後編で(株)ファッション・コ・ラボを特集します。前編はささげチームにインタビュー。「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)」の頭文字をとった“ささげ”は、お客様がオンラインストアで購入を検討する際の情報をつくる、いわば応対と同じオンラインの要。正確さはもちろん、ブランドと商品の魅力を伝える大切な役割を担う3名にインタビューをしました。

――これまでのご経歴を教えてください
真鍋)現在の業務の前身を担っていたバリューインフィニティ(現在はファッション・コ・ラボに吸収)の入社です。カメラをやっていたので、最初は撮影のアルバイトから徐々に携わり、今に至ります。ワールド北青山ビルにスタジオができる前からなので約10年になります。
澤田)2018年にファッション・コ・ラボに新卒入社し現在4年目です。
角田)去年2021年10月に入社しました。元々派遣で勤め、社員になりました。
――撮影スタジオの拠点は?
真鍋)ワールド北青山ビル10階ワンフロアと、14階の半分もスタジオで使用しています。また舞浜にも部隊がいます。ブランドとの連携を考慮し、北青山で「ささげ」を行うものは、同ビル在籍のブランド。舞浜は雑貨や卸事業、オフプライスストアの「アンドブリッジ」などを担います。北青山が40名、舞浜が25名くらいですね。
――ささげが「撮影」「採寸」「原稿」ということは分かっているのですが、具体的な業務はどの様なものが?
真鍋)自分は部長の立場なので、スタジオやチーム全体の運営管理になりますが「ささげ」そのものは、商品ページ構築に伴う情報の製作です。
澤田)私の業務の基本は進捗管理です。日々サイトアップする予定に沿って、スタジオ作業のスケジュールを管理します。ワールドグループのブランドを横断し全体を見ながら調整します。
他社商品の撮影を行うことも
――扱っているのは自社商品のみですか?
真鍋)ワールド オンラインストアで扱う他社商品はもちろんですが、ファッション・コ・ラボのソリューション事業として、撮影のみを受託することもあります。
※ソリューション事業=プラットフォーム事業として、グループのノウハウの一部を他社に使っていただくこと。
商品発売までのスケジュール管理も「ささげ」の大切な仕事

澤田)横断企画や売り出したい時期もあり、様々な条件は重なってきます。ブランドの特色やタイミングを鑑みて、モデルさんもこの人で、この画像でこの日にあげたいと、パズルを合わせていく様で、全ブランドを調整する作業が一番苦労します。ブランドと話して納得いただかなくちゃいけないし、それらを最短で進められるようにします。
――「ささげ」に必要な情報はフォーマットが決まっていて、各ブランドから来る?
真鍋)現時点では、ブランドによって違うんです。事業会社によって育ってきた環境もやり方も違いますから。今後は統一化を図ろうとしています。担当者にパワーポイントやエクセルでどんどん情報がやってきます。発売日が決まってる中での作業と、バルクに関しては店頭と販売を合わせたいので、いち早い対応が求められます。
――調整力に加えて細かなデータとも向き合う作業が続きますね。角田さんは昨年秋入社ですが、「ささげ」に携わってどう感じていますか?
角田)元々洋服が好きでこの業界入りました。オンラインストアに上げる前の世界が見られるって凄いなと感じています。「ささげ」の業務を通して、日々、ここで学んでいます。
画面構成もブランドの個性を打ち出すパーソナライズ化へ

――ブランドの特色が、以前より色濃く出ていますよね
真鍋)そう感じていただけたらすごく嬉しいですね。今までは「ワールド オンラインストア」らしさで、モデルの選び方から撮影の背景もほぼ統一されていました。現在はそれぞれのブランドらしさが出るささげを目指しています。「ワールド オンラインストア」の中には多様なブランドがあり、その集合体ということですね。
――作業としては大変ですね
真鍋)もちろん作業は増えていきます。効率もあり売上げ優先ですが、その中で極力オリジナリティを出していきたい。撮影をこなせる上限がある中で、どうやりくりするかが管理する上での課題ですね。
澤田)苦労はしますが、やりがいはそれ以上で、それで売り上げが上がるのだったら嬉しい。オンラインストアで全体を見た時はもちろん、ブランドサイトで見たときはもっとブランドらしさが引き立つようになってきていると思います。
ライバルに真似されるようなサイトに

真鍋) 「日本一のささげ目指す」気持ちでやっているので、他社が我々の画像や原稿を真似してくれるようになると嬉しいですよね。オンラインサイトに携わる者って、本当に他社の研究をしているから。特に売上が高いところって、やっぱりよく研究している。
澤田)そのレベルまで努力していきたいですよね。もうこちらが文化を作っていくみたいな、そういう状態にしたい。お客様が多様化していて情報も溢れている中、“刺さる”ものでパーソナライズ化に直結した売り方をしたい。
細かなところに“刺さる”画像を研究
澤田)たとえば自分の好きなブランドがおすすめに出てくるのもそうですけれど、画像とか商品って自分の嗜好にマッチしたものがあると惹かれる。お客様と寄り添う、細かいところに刺さっていく画像を突き詰めていけば、日本一に近づくと思う。
真鍋)他社の良い事例はもちろん取り入れるし、反映させる。それは業種を超えてアパレルじゃなくてもいいんです。
――オンラインでぱっと見ただけで欲しくなる商品との出合いって、ありますよね
この立地にスタジオがあり、ブランドと連携できることが強み
真鍋)ワールド北青山ビルにスタジオを設置したのは2015年の12月。都心の一等地にこういったスタジオがあることは当時まだ珍しく反響もあった。ブランドとフレキシブルに連動でき、モデル撮影もブランドメンバーが全て立ち会える。コーディネートで足りないものはすぐにプレスルームで調達など、仕上がりが全然違います。やっぱりこの場所にあることは大事なんです。
――目指すところは?
真鍋、澤田)やっぱり、日本一のささげになりましょうと。
角田)入社間もないので、先輩から学んで、自分で他社サイトも見て勉強したいです。携わるまでEC業務は無知だったのですが、将来的には自分で立ち上げられるような知識を身に付けられたらよいなと思っています。







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