もし大学生がワールドのESGレポートを作成したら
今年6月、ワールドグループは「2022 ワールド サスティナビリティ プラン」を発表しました。このサスティナビリティ プランの内容を現役の大学生はどのように受け止めるのか。さらに自分たちがワールドグループのESGレポートを作成するとしたら、どのようなプランを立てるのか。慶應義塾⼤学 保⽥隆明ゼミとワールドによる産学連携プロジェクトとして、「もし大学生がワールドのESGレポートを作成したら」をテーマに、9月下旬、ワークショップが開かれました。髙橋啓介SDGs推進室長の説明を聞き、彼らが感じたこととは? 今回はワークショップの様子をご紹介します。
ワールド サスティナビリティ プランとは?

今年6月に発表した「2022 ワールド サステナビリティ プラン」は、ワールドグループのSDGs戦略をまとめたレポートです。環境負荷が問題視されているファッション産業において、ワールドグループの現在地を正しく把握、公開した上で、これまでの取り組みや、ヴィジョン、今後の目標がまとめられています。詳しくはコチラをご覧ください。
今回のプロジェクトの狙いは?
慶応義塾大学 保田隆明ゼミとワールドグループによるこの産学連携プロジェクトは、どのようにして生まれ、どのような狙いがあるのでしょうか。今回のプロジェクトを企画したお二人にお話をうかがいました。

「わたしたち保田ゼミでは、ESGと財務戦略のクロス領域を主に学んでいます。今年の秋学期は『ESGと財務戦略』を中心テーマに据えているのですが、実際の企業の取り組みを深く理解する事例研究を通じて、その学びを深めたいと考えています。学生たちにとって、アパレル企業は身近な存在であり、より自分ごと、そして顧客目線で考えることができると思います。そこで、今回のプロジェクトをワールドに依頼させていただきました。学生にはワールドのESG戦略を読み解くことで、企業と各種ステークホルダーとの関係性だけでなく、それがどのように顧客体験向上、従業員満足度向上、そして企業価値の向上につながるのかを全体的に理解してもらいたいです」

「元々保田さんとは知り合いだったのですが、以前から“何か一緒に取り組めたら”とお話をしていました。保田さんが受け持つゼミの秋学期のテーマが『ESGと財務戦略』ということもあり、ワールド サスティナビリティ プランを題材にしたプロジェクトを実施することになりました。ワークショップのテーマは「もし大学生がワールドグループのESGプランを作成したら」ですが、学生たちがどのようなESGプランを立てるのか、今からとても楽しみです。ファッション産業の専門ではない彼らだからこそ、わたしたたちにはない視点があるかもしれません。大事なのは、考察し、レポートとしてまとめていくプロセス。「自分たちだったらどうするか」と自分ごととして取組むことに意義があると思っています。このプロジェクトを通して、学生たちだけでなくわたしたちも新たな学びがあることを期待しています」
ワールド サスティナビリティ プランの説明
まずはワールドのグループ執行役員であり、SDGs推進室長を務める髙橋啓介さんから、学生にワールド サスティナビリティ プランの説明をしていただきました。ワールドグループの歴史から始まり、ファッション産業の流通構造やエコロモに代表されるワールド・ファッション・エコシステム、さらに現在取り組んでいるサーキュラー事業の事例も交えながら、ワールドグループそしてファッション産業における課題やコミットメントをお話しいただきました。



学生からの質問
続いて質疑応答です。多くの学生から髙橋さんへワールド サスティナビリティ プランやファッション産業に関する質問がありました。複数の質問をする学生や、ワールドのビジネスに関して鋭い質問する学生など、みなさん積極的に質問をされていたのが印象的でした。


チーム別ワーク
休憩を挟み、レポート作成のためのワークタイムが始まりました。チームに分かれ、「もし大学生がワールドのESGレポートを作成したら」をテーマに、各々のアイデアを出し合います。ちなみにこの保田ゼミは、日本語研究会11名と英語研究会9名の合計20名で構成されており、学年も様々。ワークタイム中は、日本語だけでなく英語での会話もあらゆるチームから飛び交っていました。


レポート案を発表
およそ60分のワークタイムが終わり、各チームがESGレポート案を発表しました。企業としての在り方はもちろんのこと、投資家に向けたアクションであったり、実際にワールドグループでドレッサーのアルバイトをしていた学生の意見を元にレポート案を考えるチームなど、アイデアは実に様々。この日は、レポート案の発表のみで、10月中旬に中間発表、そして11月末に最終発表が行われます。各チームの最終レポートについては、改めてご紹介させていただく予定ですので、どうぞお楽しみに。

取材を終えて
SDGs推進室長である高橋さんの説明を聞き入る学生さんたちの真剣な眼差しが、とても印象的でした。また質疑応答タイムでは多くの学生さんが積極的に質問をする姿を観て、私自身が「2022 ワールドサスティナビリティプラン」の当事者であることを自覚し、より真剣にSDGsについて学び、そして行動しなければと思いました。






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