芸術・文化の秋真っ盛り “エモい”の宝庫へ
ぐっと寒くなってきた今日この頃。街中はすっかり葉を落とし、年末の足音が近づいてきましたね。 芸術・文化の秋といわれておりますが私も先日、こちらへお邪魔。
恋愛漫画の金字塔と言われる『天使なんかじゃない』や当時社会現象を巻き起こした『NANA』、映画化もされた『Paradise Kiss』など…数え上げればきりがないほどの名作を世に送り出した“矢沢あい”大先生の奇跡の展覧会「ALL TIME BEST矢沢あい展」です。
ご多分に漏れず、私も完全なる矢沢あい作品の影響を受けた一人。
もちろん『天使なんかじゃない』を読んで素敵な学生LIFEを夢見て（女子高だったので素敵な出会いはない）、『ご近所物語』からメイクを覚え（母のリップを勝手に拝借して何度怒られたことか…）、『NANA』に影響され、Vivienne Westwoodアイテムを身に着け…と大いに影響を受けまくりました。
そんな矢沢あい先生の展覧会。300点におよぶ直筆原画やイラストなど会場内に所狭しと展示されており、一ファンとしてはもうダイコーフン！ 一部抜粋してご紹介します。
※展示内容のネタバレを含みますので、避けたい方はご注意ください！！
会場入ってすぐ、メンズストリートファッションの変遷をたどる解説書に掲載した先生の挿絵が飛び込んできます。先生の流麗なタッチで描かれたイラストの画力の高さもさることながら、スウィングキッズ、モッズ、パンクスetc…とストリートカルチャーから派生したファッションの移り変わりを感じることができ、ここだけでも見ごたえ抜群！
もちろんメインはこちら。
作品ごとに、原画やイラストがちりばめられているのですが…。もはやエモいのオンパレード。色鮮やかな原画の数々に「りぼん」を読んでいた当時の記憶がフラッシュバックするほど。ここのセリフ…懐かしい…。このイラスト、雑誌の付録で使われていたよね…。懐かしい作品を前に、人知れず感嘆のため息ばかりが出ておりました。
さらに驚くのは、とにかく展示作品の多さ。実際に誌面掲載された原画だけでなく、制作過程である下絵なども掲示されており、ファンにはたまりません。
また、作品同士の人気キャラがコラボしたイラストもこの展覧会の見どころの一つ。
コラボ作品たちはぜひ会場で見ていただきたい！
「恋も、夢も、おしゃれも、人生で大切なことは矢沢あい作品から教わった――」と、展覧会HPには記載がありますが、まさに人生のバイブル作品の数々、青春時代の思い出が詰まった素敵な展覧会でした。会場を後にしたときは、名シーンや名セリフの数々による大量のエモいにあたり、少し胸焼けがするほどでしたが、大満足。
「ALL TIME BEST矢沢あい展」は、東京・大阪・横浜と終了していますが、11月からは岡山、来年の1月には京都へと、各地への巡回も予定しているようです。近くにて開催の際は、足を運んで、懐かしさに酔いしれていただきたい！
次回は伊原 志津子さんです。お楽しみに！
コメントはこちらまで