師走の銀座
師走の銀座が好きです。
銀座はいつ行っても好きなのですが、特に師走の銀座の雰囲気は格別。
ショーウィンドウが華やかに彩られて、街全体に特別な空気がある、ハレの雰囲気。

昔から、師走の銀座は好きでした。学生の頃は、毎年12月半ばくらいになると父と二人で銀座デート。資生堂パーラーでランチを食べて、三越で少し早めのクリスマスプレゼントを買ってもらって、ウエストでお茶をしてから、母にケーキを買って、鳩居堂で年賀はがきを買ったりと、ぶらぶらしながら過ごすいい時間でした。大人になってからもこの街が特別なのは、小さい頃からのこの時間があったからだと思います。





そんなわけで、時間が少しできるとふらりと銀座を散歩するのですが、師走の銀座は人の感じがいいんですよね。それなりに人は多いのだけれど、せかせかせずにすっとした佇まいで歩いていて、それでいて少し高揚感がある。やはり昔も今も、大人がかっこいい街です。今は無くなってしまった老舗もたくさんあるし、建物やお店も相当様変わりはしていますが、銀座は昔も今も新たなトレンドを取り入れながら進化し続ける街。街の輪郭がしっかりとしているから。新しいものが入ってきても街全体の雰囲気は、やっぱり美しい佇まいの「銀座」なのです。


大人になってからは、資生堂パーラーなどの「乙女の銀座」だけではなく、昔ながらの大衆的な蕎麦屋や居酒屋などの「親父の銀座」の嗜みも。まだまだひよっこですが、これからもこの街から学ぶことはたくさんありそうです。


今年も残すところあとひと月。良い年を迎えられるようラストスパート、走り抜けましょう。






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