表彰店舗・ドレッサー紹介
日々、最前線で働くドレッサーのみなさん。接客はもちろん、店舗の魅力やチーム力を評価されて、商業施設から表彰を受けたワールドグループの店舗やドレッサーをご紹介します。
今回は、タケオキクチ 土岐プレミアム・アウトレット店の藤井 謙士郎さんをご紹介します。藤井さんは1月27日にパシフィコ横浜にて開催した「第28回SC接客ロールプレイングコンテスト支部大会/全国大会(2022年度)」にて3位入賞という素晴らしい結果を残しました。そこで今回は、全国大会の際のお話を中心にお伺いします。

3回目となる全国大会へのチャレンジ
――日本ショッピングセンター協会が毎年開催する「SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」での3位入賞、おめでとうございます! 支部大会を勝ち上がり、全国3位という素晴らしい結果を残しました。
全国大会は今回で3回目の出場でした。昨年は受賞ならず、一昨年は特別賞、今年こそは日本一と意気込んでの挑戦。本番の競技も自分としては手応えを感じていただけに3位で名前を呼ばれてしまった時は「まだ届かないのか」と悔しさを通り越して、がっくりきました。
ですが、自身のロープレを動画で確認して振り返ったり、ブランドや施設の方々から賞賛の言葉をたくさん頂いているうちに、受賞や今までの努力を誇らしく思えるようになりました。今ではあの舞台でよくここまで頑張れたなと思っています。

――中部支部の代表に選ばれた上で、3度目の全国大会への切符を手にした時、どんな気持ちでしたか?
中部支部の表彰式でプレゼンターの方から「今年こそは」と短くも熱い思いのこもった言葉を頂きました。ただ出場するだけで満足していてはいけない立場になった事を実感し、本当に身が引き締まる思いでした。
数百人がみつめる本番のステージでは、緊張感を力に変える

――支部からの期待を背負い、審査員やお客様が見守る舞台の上で、限られた時間と商品点数でお客様に満足を与える接客をする必要があります。何に気を付けて臨みましたか?
競技はお客様が入店してから8分間なのですが、最も気を付けたこと、練習から意識していたことは「いかにお客様の気持ちに寄り添うか」ということです。ニーズチェックをする為の形式ばった一問一答を繰り返すのではなく、お客様の話した言葉からいかに話をひろげるか、そしていかにお客様のニーズの核心(なりたい姿)が掴めるかを意識していました。
――ロールプレイング大会における大切なポイントは?
4度目となる挑戦で得た大切なポイントは、大会までに練習したこと、勉強したことを本番では一度忘れ、頭の中を空っぽにした状態で、いかにお客様の話を聴けるかだと思います。大会に向けては商品知識を増やしたり、より魅力的な言い回しを研究して臨みます。しかしそれらを発揮しようとすればするほど自分本位な会話の進め方になってしまい、お客様が置いてきぼりになってしまうのです。(昨年の私がまさにそうでした…)
――なるほど、「頭を空っぽに」というのは何度も出場されている藤井さんならではのアドバイスですね。ステージでは緊張すると思うのですが、和らげる方法などありますか?
緊張に関しての質問は最も頂くことが多いのですが、むしろ和らげるべきではないと思っています。大会になると自然と背筋が伸びたり、話し方に抑揚がついたり、リアクションが大きくなったり不思議な力が湧いています。この力はどれだけ本気で練習しても決して出せません。ステージに立って、マイクを付けて、照明を浴びて、何百人もの人から見られる。そんな非日常的な空間で緊張するのは自然なことですし、だからこそ高い集中力が生まれて、本番でしか出せない不思議な力に繋がっているのだと思います。
――緊張を和らげるよりも、本番ならではの集中力を味方に付けるということですね。全国大会の審査ポイント(※)を拝見した中で、「ブランドイメージの体現」とありました。身だしなみや立ち振る舞いにおいて特に注力し、気を付けていることはありますか?
ステージの上での競技なので、一つ一つの動作は指先まで神経を張り巡らす意識でしています。その中で特に注力していることは2つあります。
①競技開始直後のお出迎えのお辞儀をしっかりと腰を折って、頭を下げた時に一度止めること。
②商品提案で商品を手に取る際に、指先まで力を入れることです。

――他の出場者の方のロールプレイングもご覧になったかと思いますが、そこからの学びは?
今大会は例年よりも男性の出場者がとても多い大会でした。ベテランの方が多く、なかには販売歴30年以上の方もいらして、ベテランならではの落ち着きや、言葉遣いの丁寧さ、お客様に寄り添う姿勢がとても参考になりました。
さらなるステップアップと学びを得る最高の舞台
――今回、大賞・優勝に次ぐ「3位入賞」というすばらしい結果を残せた要因はどこにあると思いますか?
館の方々の協力なしでは絶対に成しえなかったと思います。大会まで本番同様の通し練習を何度も何度も積み重ねていくのですが、一緒に館の予選を戦った出場者の方々がお客様役やアドバイザーとして協力して下さいました。中には仕事が終わった後や休みの日でも練習の為に時間を作って下さる方もいました。代表者へのサポート体制は間違いなく日本一の施設だと思います。だからこそ自分は日本一を目指さなければならないと思えましたし、連勤や繁忙期で疲れていても練習を続けることが出来た一番の要因でした。

――仲間の存在が大きかったのですね。これから接客ロールプレイング大会にチャレンジしてみたい、またはよりよい結果を残したいと考えているドレッサーに向けて、アドバイスをお願いします。
まだまだアドバイスが出来る様な立場ではないのですが、自身の応対を見つめ直したり、新たなステップアップをする為にロープレコンテストほど打ってつけな場は無いとお伝えしたいです。ワールドグループには素晴らしいドレッサーの方々がたくさんいらっしゃると思います。今後のSC大会をワールドグループの仲間で上位独占できたら最高ですね。特にタケオキクチやtk.TAKEO KIKUCHIの方には私自身の経験でお役に立てる事も多いと思いますので、出場の際は是非お声がけ頂ければと思います!
成長のチャンスは、日々のお客様応対から
――藤井さんが日頃の店舗での接客で心がけていること、大切にしていることは何ですか?
「礼儀正しさ」と「親しみやすさ」を兼ね備えたドレッサーでいることです。タケオキクチは百貨店業態がメインなので、ブランドイメージや価値を損なわない丁寧な言葉遣いや美しい所作と、地元色の強い土岐アウトレットだからこそお客様が気軽に立ち寄れるような心の距離が近い存在でありたいと思っています。
――最後に、藤井さんの今後の目標を教えてください?
全国大会3位という肩書きに負けないドレッサーになりたいです。大会では素晴らしい結果を残すことができましたが、リアルな店舗での販売力とイコールではないですし、ひとたび店頭に立てば、お客様ひとりひとりから求められるサービスも当然違います。アウトレットというお客様に囲まれた環境に身を置く自分には、成長のチャンスもそれだけたくさんあると思いますので、ひとりひとりへの応対機会を大切にして、自身の成長へ繋げていきたいと思います。
今月は、「第28回SC接客ロールプレイングコンテスト支部大会/全国大会(2022年度)」にて3位に入賞したタケオキクチ 土岐プレミアム・アウトレット店の藤井 謙士郎さんのインタビューをお届けしました。
これからもワールドグループの様々な店舗やそこで活躍するドレッサーのみなさんをご紹介していきます。表彰を受けた店舗やドレッサーのみなさんは、「Synergy」で掲載していた頃と同様に、店頭ポータルサイト/ライブラリの表彰報告アンケートからぜひお知らせください。MOVING編集局より、取材のご連絡をいたします。
次回のご紹介もお楽しみに!
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