気になるスケートボードの世界 ~ワールドプラットフォームサービス 冨樫 実里さん
最近「スケートボード」が気になっています。 昔はたまに使っている人を見かける程度だったスケートボードですが、なんとなく東京五輪以降は目にする機会が増えたような……。先日も原宿を歩いていると、スケートボードのイベントが開催されていました。空テナントの店内がスケートパークに生まれ変わり、プロスケーターが技を決めるたび歓声がおこるので、道行く人達がつぎつぎに店内へ入ってきていました。
そのイベントを私もたまたま、6歳の息子と見ていたのですが、興味を持ったようで一度スクールに入れてみることに。
倉庫をリノベーションしたスケートパーク
数少ないキッズ向けビギナースクールがあるパークへ行ってきました。そこは倉庫をリノベーションした天高8mぐらいある開放的な空間で、インラインスケートやBMX等もできるそうです。


到着して驚いたのは、小学4・5年生ぐらいの女の子スケーターがR(アール)のセクションを滑っていたこと。そして、初めて訪れる私たちに「初めてですか?頑張ってね」など声をかけてくれたおかげで緊張がほぐれました。

壁面にはストリート・アート。足元やベンチにもロゴマーク。ショップの扉には、シールが沢山貼られていました。スケートボードの世界には、グラフィカルなメッセージやサインが多くストリートギャラリーのようです。


スケートボードのデッキ(スケートボードの板のこと)の絵柄は、スケーターにとってファッションの一つのようです。その時の気分などでカスタマイズができるのが楽しそう。息子は正統派な柄をチョイス。


フラットな関係
初めてレッスンを受けたパークで女の子が声をかけてくれたように、スケートボードコミュニティでは人間関係がとてもフラットなのだそうです。上下関係や敵味方も無く、お互いを尊重しあいながら、レベルの高い技が成功するとみんなで喜ぶ。(時には拍手したりして) パークにいた方が「新しい友達が出来て、コミュニティが広がるから続けると良いよ」と教えてくれました。会社や学校、家族などの枠組みから外れた別の場所に、このような居場所があると子供の支えになるかもしれないなと思い、少しお試し体験ぐらいの気持ちでしたが、今では積極的にパークへ行こう! そんな気持ちになっています。

アーバンスポーツというジャンルに含まれるスケートボードですが、その名の通り都市がフィールド。コンクリートや縁石、階段の手すりなどを滑るスリルとスピードに目を奪われます。空床区画や倉庫などを利用していたパークはアーバンスポーツらしいアプローチで新しさを感じました。都市の中の隙間で遊ぶ感覚が新しいカルチャーを生み出しそうで、これからも目が離せません。

執筆者プロフィール
冨樫 実里(とがし みさと)/神奈川県横浜市出身。2008年、ワールドにVMDとして入社。インテリア・VMD開発部を経て、現在はWPS プラットフォームディレクション部営業企画に所属。趣味はランニングや登山。南アルプスの北岳を縦走したことがあります。運動することがリフレッシュです。






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