クリエイティブのプロ集団 ー プラットフォームディレクション部 後編 ー

好き

左からお話を伺った 古澤 久美さん(グラフィック)、金谷 麻美さん(グラフィック)、土屋 洋子さん(PM)、堀 結実さん(設計)

今月のOUR TEAMは(株)ワールドプラットフォームサービスの中でもクリエイティブを司る「プラットフォームディレクション部」。前編に続く今回の後編ではPF外販の業務を中心に伺いました。


 
 外販は、徹底的にクライアントを知ることから始まる。
 戦いはプレゼンの前から始まっている。資料を置いた瞬間からワクワクする提案を。

 PMは、限られた時間枠でメンバーのパフォーマンスを最大限に提示するチームの要。

―――最近手掛けた事例を教えていただけますか?

堀:様々にありますが、タカナシ乳業が展開する飲食店舗「ミルクマルシェ」です。このプロジェクトでは「グラフィック」「空間創造」「店舗設計」でご依頼いただきました。

―――外販のプロジェクトはどの様に進めていくのでしょうか?

ブランドの世界観を総合的にプロデュース「ミルクマルシェ」横浜赤レンガ倉庫店

堀:外販では市場調査や動線調査のマーケティングに加え、クライアントを知る事から始まります。直接対話を重ねてお客様のご要望をお伺いして反映していく。この丁寧な過程がWPSの強みとも言えます。

設計 堀 結実さん

―――先様からのオーダーをどう形に?

堀:「ミルクマルシェ」ではコンセプトの設計に時間をかけました。その後そのコンセプトを基に導線やテーブルの大きさや配置、ライブキッチンやイートインスペースの設計と店内の配置まで、クライアントと目線を合わせながら複数のご要望を反映していきました。

―――土屋さんはPMとして「ミルクマルシェ」に関わられた?

土屋:はい、PMとして関わりました。内販案件はアトモスフィが構築されている出店の場合でも100日が基準となる一方、「ミルクマルシェ」は1年半とすごく長かったのでお話をじっくり聞きながら、みなさんが納得する店舗に着地できました。

PM 土屋 洋子さん

土屋:ただし、時間があると打合せで決まったものでも揺らぎが入るので、ネーミングや意匠も様々なパターンを検討しました。PMは、逸れてしまう部分を整理してまとめる役でもあります。

――広がりすぎてしまうのを、まとめていくのもPMの仕事

土屋:加えて、店作りに慣れていない先様には、先々のスケジュールを早めにお伝えしながら、リーディングすることも大切。品質もコストも全て管理をするのがPMの仕事です。

―――金谷さんは「ミルクマルシェ」のどのあたりから関わっていますか?

金谷:3か月ぐらい経ってからです。決まっていくコンセプトを基に、女の子のイラストを何案かチームで提案しました。雲のモチーフが採用となりましたが、水玉のものもありました。

左)ロゴデザイン 右)女の子のマークが描かれたマークデザイン

堀:商品を売る時間帯でイラストを別けようという案も出ましたね。たとえば、夕方以降は青空でなく夕焼けバージョンとか。

古澤:ロゴデザインも相当な数を提案していましたよね? ネーミングに加えてそれぞれの雰囲気に合わせた書体も。

―――社内からプラットフォーム外販に広がって、気づいたことありますか?

金谷:私はシャトレーゼのお菓子のパッケージの仕事が多いのですが、案件を担当する中での気付きは様々にありますね。外販で新たな企画に携わることで幅が広がり、自信に繋がっています。

右のお正月のギフト用デザインが好評につき元日前に売り切れ、急遽、左の通常版でも新たな虎柄にてパッケージ制作をした

―――売れるのはもちろん、先方のアイデアが広がるのは嬉しいですね

金谷:外販企画の礎となっているのは内販の仕事で培った経験です。私の場合、「イッツデモ」での食品や雑貨の企画が糧となって、今こうして食品のお仕事にもスムーズに関われているのだと思います。

―――案件にもよると思いますが、外販の仕事はどの様な流れで進行するのでしょうか?

古澤:各セクションのリーダーもしくは、最適だと思われるメンバーを選出してチームができます。

―――チーム作りからはじまり、そこから分科会?

古澤:大きいプロジェクトの時はそうですね。

土屋:期日はPMが決めて。クライアントに会うまでにこれを用意しましょうかと。メンバーに共有していきます。

堀:グラフィックと設計は連携しながらコンセプトを固めて、統括クリエイティブ・ディレクターの 丹生さんをはじめ、皆のフィルターを通した上でお客様にお出しするものを準備します。

金谷:各メンバーからあがってくるものを、資料にまとめてくれるのがグラフィックチームの先輩、津田さん。その資料に集約されるので非常に大事で、それこそがうちの売りです。

土屋:プレゼンの時に、資料を前に置いた時からワクワクするというか、早く何?次は何が待っているんだろうっていうところを。多数の提案を絞って創り上げていく。

堀:よく言うのは「準備している段階から戦いは始まっている」。話す順番も含め、ご提案前に会議を重ねてから向かいます。

―――進行の中でPMの役割は大切ですね

土屋:PMの役割は、メンバーのクリエイティブのパフォーマンスを、限られた時間の中で最大限に、クライアントにご提示できるかがミッションだと考えています。

そのためメンバーには都度「やっていますか?」「大丈夫ですか?」と確認をしていく。

:PMがいるといないとで全然違います。「はい次、はい次」と話を運んでくれる、タイムマネジメントは大切です。

土屋:ビジネスだから、心を鬼にして。

―――皆の能力が掛け算され、エッセンスが凝縮され、クライアントに納得いただくのですね

古澤:クライアントからは、その先の満足がないと関係が続かないですよね。

―――取材を終えて シャトレーゼやタカナシ乳業の「ミルクマルシェ」、私たちも良く知っている企業の商品をワールドグループが手掛けているのは嬉しく、日々の楽しみが広がります。プレゼン資料に込める思いや進行管理まで、外販ならではの緊張感は私たちが日々の業務をする上で学ぶことが多くあります。(MOVING編集)

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