読書のススメ~アスプルンド TIMELESS COMFORT販売促進・広報~高橋麻子さん~

好き

趣味と言えるほどの趣味がなく、なんでも浅く広く手を付けては飽きてしまう私が唯一はまっていた登山も、一昨年の夏に引っ越しをして以来やらなくなり、めっきり家にいる時間が増えてしまいました。

そんな私の、最近の唯一の楽しみと言えば、読書。
読書好きの同居人の影響です。その同居人は出かけるたびにどこかしらの本屋に立ち寄らないと気が済まない性分のようで、一緒に出かけるたびにそれぞれが気になる本を見つけて買ってくるのが通例となり、いつの間にか家の中は本だらけに。今は「積読山」の山頂(なんだそれ)を目指す毎日を送っています。

主に私の本が置かれている棚。同居人の本が進出してきていますが…

好きなジャンルはエッセイやルポルタージュなどのノンフィクションもの…。特に食や旅に関する本が中心で、時々短編小説を読むくらい。自己啓発本やビジネス本、歴史小説や純文学などはあまり得意じゃない。そんな感じで「趣味は読書です」とは言いづらい程のものですが、それでも時間があれば何かしら読むようにしています。

読書の時間が増えたのは、仕事の環境の変化もきっかけになっています。昨年の6月に直営ブランドのTIMLESS COMFORT公式オンラインストアがオープンしたことをきっかけに、サイト内のコラムやプレスリリースの配信などを担当させていただくことになり、文章を書く機会が増えました。

TIMELESS COMFORTのオンラインストア
コラムには自ら出演することもあります 笑

ライターさんや編集の方と一緒にお仕事をするようになり、露出する場所によってのルールや表現の仕方など、これまで知りえなかった知識を学ぶ、とても貴重な経験をさせていただいています。そんな経験を通して、一つ一つの言葉が与える影響や、伝えることの難しさを実感しています。何気なく言った一言が知らないうちに人を傷つけることもあれば、思わぬ救いになることもある。丁寧に噛みくだいたつもりでも、回りくどければ相手には伝わらないけど、視野を広く持って、いろいろな人の立場に立って丁寧に紡いだ言葉はきっと伝わる。文章を書くことは正直あまり上手じゃないし、ちょっとしたことで「炎上」するこの時代に何かを発信することに少し怖さも感じているのですが、上手くないからこそ書くために大切にしていることは、対象の物事に対する「視点」と「愛情」です。どれだけ語彙力があって情報が豊富であっても、実体験で得た知識や経験、実際に物事に携わっている方々の生の声にかなうものはないと思っています。

そんな視点でみつけた、実体験に基づいて書かれたお気に入りの本4選を最後にご紹介します。どれも出勤時間や寝る前などにさらっと読める本なので、気になるものがあればぜひ読んでみてください。

村上 春樹 吉本 由美 都築 響一(著) 
『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』 2004年 文藝春秋 / 2008年 文春文庫より文庫化

作家、エッセイスト、写真家の3人で結成した「東京するめクラブ」が、国内外のかつて観光名所として人気のあった(?)土地…名古屋、熱海、ハワイなどを実際に旅し、食や文化を掘り下げ、遠慮なく語るトラベルエッセイ。各回毎に挿入されている鼎談では、”私たちならこの街をこうする”と、その土地に対する愛ゆえの勝手な構想も描かれている、とてもユーモラスな一冊です。。

松原 始(著)  
『カラスの教科書』 2013年 雷鳥社 / 2026年 講談社文庫より文庫化

動物行動学者である筆者が、世間一般のカラスに対する間違った知識や偏ったイメージを覆す、カラスの入門書。カラスだけじゃなく、様々な動物の生態も学べ、地球における人間の存在意義を問いかける…というと重たい内容のように感じられますが、面白おかしくカラスについて学べます。

平野 紗季子(著)  
『生まれた時からアルデンテ』 2014年 平凡社 / 2022年 文春文庫より文庫化

小学生の時から食日記をつけ続け、学生時代のブログが評判となりデビュー。という経歴を持つ筆者は、食に対しての視点がとても広く、それを表現する言葉の選び方ひとつにも独特のセンスがあり、読むものを惹きつけます。最近、同じく子どもの頃から食に携わってきたという方と仕事でご一緒させていただいて改めて感じているのですが、食に関する体験は、味の好みや体の成長だけでなく、物事に対する視点の豊かさにも通じているのだなと実感しています。

内澤 旬子(著)  
『世界屠畜紀行』 2007年 解放出版社 / 2011年 角川文庫より文庫化

自分と違う思想を持つ人同士が攻撃しあうことが日常のような現代において、私はなるべくフラットでいたいと常々思っています。日々の食事でいただいているお肉はどういう経緯をたどって食卓に並んでいるのか、世界と日本との文化の違いや、屠畜の現場にいまだに根付く差別など、世界中の食肉の現場を徹底取材し、イラストを交えて軽やかにまとめられた本書は、命を頂くということの本当の意味や差別の根源になっている忌避感などの、一方的な感情や思考と向き合うきっかけとなってくれると思います。

最後に…週1ペースくらいで配信しているTIMELESS COMFORTのコラムの最新版も、ぜひ皆さんご覧ください!

執筆者プロフィール

高橋 麻子(たかはし あさこ)/広島県広島市出身。2004年にASPLUNDに入社し、現在はアスプルンド TIMELESS COMFORTにて販売促進、広報を担当し、WEBコンテンツの制作にも携わっています。最近は家にいることが多いですが、散歩や読書に料理や旅など…いろいろ楽しんでいます。

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