ファッションの力で、困りごとを解決
「ワールド×コオフク プロジェクトVOL.2」 開催
社会参画をテーマにシャツとパンツをリデザイン
任意団体コオフクとの昨年に続く取組みとして、障がいがある人が抱えるおしゃれの悩み・課題を理解し、リデザインし、成果発表までを行う「ワールド×コオフク プロジェクト」を開催しました。
今回は“ファッションを楽しんで頂くことは社会参画につながる”という思いから、仕事で着ることを想定したシャツとパンツをリデザイン。6月25日(木)と8月27日(木)の2回に亘りワークショップを開催しました。

今回は会場となった、ワールド北青山ビル2階にて撮影。
1回目のワークショップでは、まず困りごとを共有
ワークショップには、ワールドでもの作りに携わるメンバーや、協賛いただいた副資材メーカー様も入り皆で議論を重ねました。また、外部ディレクターとしてこれまで様々なファッションブランドに携わってきた外山 聡氏も入り、着やすさとファッション性を両立させたデザインに仕上げていきます。 更に、障がいを限定せず、できるだけ多くの方の困りごとを解決するユニバーサルデザインであること、仕事着としてのマナーを保つことなど、複数の視点で議論を重ねました。
21年度内定者も見学した2回目のワークショップ
そして最後に、これまでどの様な点に困っていたか、またそれに対してどうリメイクしたかをパタンナーと共に発表しました。
仕事着として、できるだけ普通に、でも着やすく
二人とも、足に装具を付けているため、パンツにファスナーで開きを増やし、着脱しやすいように。またベルトもきちんと見えるデザイン性を残し、磁石で簡単にバックルを外せるといった細やかなテクニックを考えました。そのほか、ベルト部分の内側に数か所、ループ状の持ち手をつけて、パンツが腰から落ちた時に持ち上げられるようにする工夫も。レディースのレーヨンのブラウスでは、トレンド感のある元々のデザインを活かし、抜け感のある襟がずれないように滑り止めテープをつけたり、袖を通す時にアームホールが通りやすいように袖口にゴムを付けています。ほんの少しの工夫で着心地が変わることにも驚き。何度も試着をして、バランスも見ながら仕上げていきました。

。 
使用したスナップボタンの見本を手に取る内定者(右)
初の販売に向けて
デザインが確定したシャツとパンツは、ワールドプロダクションパートナーズから工場にリメイクの発注をし、10月中旬、ワールド北青山ビルで開催する「246st.MARKET」で販売する予定です。既製服に手を加えて仕上げた“アップサイクル”商品として、どの様な仕上がりになるか、お楽しみに!
任意団体コオフクについて https://co-fuku.com/
私らしく。あなたらしく。誰でもおしゃれを楽しめる社会を。 「CO-FUKU/コオフク」は「CO(共同、相互)服 」「考服」「幸福」の新しいこと ば。 「私らしく。あなたらしく。誰でもおしゃれを楽しめる社会を。」の実現を通し、みなのQOL向上を目指し、趣旨に賛同するアパレル出身者で結成した活動体。心にとっても、身体にとっても、着やすい衣服の提供や関連する啓発活動等を行っています。
前年度のコオフクの取り組みはこちらから↓













コメントはこちらまで