「MY STANDARD」 Vol.4 武川英子さん
毎回一人のスタッフに、長年愛用する“スタンダードなアイテム”を紹介していただく、コンテンツ「MY STANDARD」。今回は、Dessinのディレクター、武川英子さんです。
ホワイトインナートップス

クオリティの高いベーシックほど、心を充たすものはありません
「スタンダードアイテムの筆頭で欠かせないのがホワイトインナートップスで、着ない日がないくらい私のスタイルです。(左上から左下へ)<サンスペル>はシーアイランドコットンの肌触りが心地よく、長年買い換えて愛用しているブランドです。<ナイジェルケボーン>は膨大なヴィンテージコレクションからインスパイアされたというデザインに惹かれます。ロンハーマン別注の<オーラリー>は厚みのあるフライスが独特で、1枚でも様になります。<デッサン>が<ミラー>に別注したスリーブレストップスは、ミラー独自の針抜き編地がクラシックで味があります。<デッサン>の吊り天竺Tシャツは、吊り裏毛と同様に和歌山の希少な吊り編み機で作られていて、独特の趣があり大切にしている1枚です。(右上から右下に)原毛から全ての工程をスコットランドで行っている唯一の200年超の歴史あるロイヤルワラントを保持する<ジョンストンズオブエルガン>の、この紡毛カシミアニットは心も温まるようです。<ションスメドレー>の30ゲージのメリノウール梳毛ニットは、秋から春まで長く活躍します。<バンフォード>のシルクカシミアのごく薄手のリブニットはコッツウォルズの直営ストアで購入した思い出深い1枚です。ロンドンのカシミア専門店<N.PEAL>の、ぴったりフィットする細番手の梳毛カシミアニットを買うためにパリからユーロスターでロンドンに日帰りすることもありました。最後に<デッサン>のロングセラーであるケーブルニットはコンパクトなシルエットと繊細なケーブルが気に入っていて、ヘビーローテーションで着ています。
このように並べてみると、日本製とミラーを除いて英国ブランドであることに気付きました。クオリティの高いベーシックのほど心を充たすものはないと考えていて、デッサンのコンセプト『最高の普通さ』のルーツがここにあるように思います」
スマイソンのスモールレザーグッズ

35年ほど前から、この端正な佇まいに魅了されています
「スマイソンは英国王室の3名全てからロイヤルワラントを授かっている数少ないブランドです。この端正な佇まいに魅了され、35年ほど前に初めてシステムダイアリーを買ってから、キーケース、財布、パスポートケース、アイフォンケースなど、買い換えながら使い続けています。ロンドンのボンドストリートやスローンストリートのショップに行って、金箔でイニシャルを押してもらうとさらに愛着が湧きます。パスポートケースは様々な国に一緒に旅をしてきました。これからもこのパスポートケースを持って、まだ行ったことのない国に行ってみたいと思っています」
アークテリクスのアイテム

スイスアルプスを登山した時も大活躍でした
「アークテリクスは創業者であるクライマーがクライミングハーネスの生産から始めたカナダのブランドです。1996 年にゴアテックスのジャケットを販売し始めましたが、ウィメンズが日本上陸する前に、どうしても欲しくてカナダにオーダーし届くまで半年待ちました。以来、シェルジャケットはもとより、75リッターからデイパックまで様々な容量のザック、クライミングハーネス、ダウンアウター、パンツ、厳冬期からインナーまでのグローブ、帽子に至るまで愛用しています。最近はゴアテックスのシューズも購入しました。シェルジャケットとパンツ、クライミングハーネスはスイスアルプスの登山にも活躍しました。人間工学に基づいた立体的なカッティングと、コストからの逆算したのではなく、作りたいやり方を積み上げたらこのプライスになったという本質的な姿勢に価値と魅力を感じます。山屋歴40 年超の私のライフスタイルになくてはならないブランドです」

プロフィール)
たけかわひでこ/東京都出身。文化服装学院卒業後、ファッションブランドでデザイン、フードサービス、店舗開発、ショップメイキングを手掛ける。2002年にファッション ライフスタイル ビジネス の ディレクション、プロデュース、コーディネートを行うTAKEKAWA OFFICE INCORPORATEDを設立。2013年よりデッサンのディレクターを務める。「八ヶ岳山麓にパートナーのヘアサロンがあり2拠点生活をしています」






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