株式会社ワールドストアパートナーズ(以下WSP)では、全国13の支店網を基盤に、旧ワールドの事業会社の販売機能を担っています。また店舗の出店・移設・改装・退店に関わる店舗開発業務と店舗管理業務に携わっています。ワールドグループの持つ店舗は全国で約2000店舗。だからもの凄い情報量なんです。また残在庫を高換金する機能として、アウトレット店舗の運営やアトリエセールやファミリーセールの運営。それと店舗の修繕や補修を行う営繕業務があります。一言で表すと店舗に関わる全ての業務をしている会社です。

それに加え2015年の構造改革以降は、ワールドグループ以外の企業への外販に取組んでいます。WSPが長年育んできた販売のノウハウや人材を提供して対価を得る事業で、具体的には販売代行や人材派遣、販売教育や研修です。お取引先はアパレル企業だけでなく、チョコレートメーカーのゴディバ様、最近だとボディケアブランドであるドクターエア様の販売代行もスタートしました。特にゴディバ様の販売代行は36店舗まで成長し、この店舗数は先方の直営店に次いで2番目の規模となっています。ファッションをより広い意味で捉え、業務を“衣”以外の美・食・健康の分野にまで広げていきます。また店舗開発やファミリーセールについては将来、他社の運営を請け負うことができるようになりたいとも考えています。

卸事業中心のワールドからSPA業態を拡大するタイミングで、現在に通じる業務に携わり始めましたね。まずは、当時あったスピリチュアルボンドという卸ブランドの直営店を実験的に出店し、商品開発や店舗運営のノウハウを学びました。SPAブランドとしてローンチし、一気に人気が出はじめたOZOC、UNTITLED、INDIVI、aquagirlを横目に見ながら、indexのスタートに関わり、1年ほどでブランド責任者になりました。

そこからはUNTITLEDのブランド長や百貨店のレディースブランドの事業責任者、店舗開発部長、海外事業部の部長など、たくさんの業務に関わりました。SPA業態の様々な仕事に長く携わりましたが、事業の立ち上げと立て直しをどちらも経験できたのは、本当に良い経験だったと思います。

卸、SPAの時代、そして構造改革後の現在と、会社の業態転換を何度も経験していますからね。ワールドグループでしか働いたことがないのに、何度か転職しているような感覚になります(笑)。

中学校から大学までずっとサッカーをやっていました。中学・高校は甲陽学院で、中高一貫の進学校でした(笑) 。ただ進学校と言えど、男子校で生徒数も多く、サッカー部には運動神経のいい人が集まっていました。私のひとつ上とひとつ下の代に特にそんな人が多くて、中学の時は兵庫県大会で2位を獲ったり、高校では阪神大会という大きな大会で優勝したこともありました。

中学も高校も2年生からはずっとレギュラーでした！大学1年生の時は関西リーグの１部に所属し、秋のリーグでサブメンバーに選ばれて、2年生からはレギュラーとして試合に出ていましたね。

ずばり、ゲームメイカーでした(笑)。大学2年生の時からはフォワードにラストパスを送ることに熱中し、4年生ではキャプテンを任されました。いやあしかし、今思えば本当に学生時代はサッカー一色でしたね。

サッカー部の仲間とは毎日飲んでいましたね！練習が終わったら先輩達と一緒に居酒屋に行って。ただお酒を飲んでいても結局「どうしたら一部リーグに上がることができるか」というサッカーの議論をしていることが多かったです。今思えば青臭いですね…。あと毎日外で飲んでいたのは、あまり下宿先に帰りたくないからという理由もありました。家賃が5000円のかなり年季の入った何もない下宿で。部屋が細長く、間取りが不思議だったから大家さんに尋ねてみたら、「昔そこで馬を飼っていた」と教えてくれました(笑)。本当か嘘かは今も分からないですけどね。

社会人になってからも趣味はサッカーです。1988年のハネムーンでもドイツで開催されたヨーロッパ選手権を観に行ったし、2006年開催のドイツのワールドカップも有給休暇をとって現地で観戦しました。大学のOBチームで行ったんですが、現地で地元チームと親善試合もしました。試合が終わった後のパーティーは楽しかったなあ。

店舗を見に行くことが好きなので、よく足を運びます。ワールドグループの店舗はもちろん、その他の店舗も。セレクトショップでこれから人気が出て売れそうな気配があるブランドを発見するのは楽しいです。だから、新しい店舗ができていたり、何かイベントをやっていたりすると、それを見に行くことが多いです。サッカー以外だとこれくらいですかね。

うーん。お洒落っていうのは結局“誰を意識するか”ということだと思うんですよ。それこそ私が入社した頃は日本でファッションが急激に成長している時代で、「自分がどれだけ最先端か」を周囲の人に誇示するような潮流があったと思います。でもファッションの本質は自己表現であるはずなので、私は最近自分にフィットした自分らしい服を着るようにしています。

皆さんは何かしらの興味を持って、ワールドグループに入ってくれたのだと思います。その興味は、ファッションやモノを売ること、最近ではデジタル領域など、人それぞれのはずです。皆さんには、その興味を深いところまで探求して欲しいです。そして興味を探求すればするほど自分が関わっている仕事が面白くなります。そのうえで「同じ領域で仕事をする社外のライバルたちには絶対に負けない」という気概を持って仕事に取り組んでいただきたいです。ナンバー1に近づくほど、勉強できることは多いと思います。